究極のバトルロイヤル!人類・ロボット・天使軍が襲ってくる。あんたら強すぎ!

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第1話 支配者たち

海の見える豪華な会議室。

「評議会」にはあわせて8人いた。

5人が男性、3人が女性だった。

全員が巨万の富を得っている者だ。

8人中4人が70歳以上。

3人は30代だが、3人とも前会員から引き継がれた立場だ。

この「評議会」の魅力・素晴らしさ・歴史の重み・恐ろしさは十分承知している。

軍事産業のCEO。

石油王。

世界最大のIT企業の創業者。

銀行家一族のトップ。

など。

この「評議会」の中に国家の指導者は1人もいない。

国家の指導者が持つ力など「評議会」会員の持つ力に比べれば大きなものではない。

国家の権力者など、彼らにとってはほんの一時の栄華に過ぎなかった。

「評議会」の力をもってさえすれば、国家の指導者などすぐにでも引きずり下ろすことができる。

「国家の指導者など、使えなくなったら変えればいいだけのこと」だった。

今も昔もこれが、「評議会」の共通した意見である。

そんな「評議会」に1人の科学者の女性がいる。

この科学者は見た目20代から30代。

彼女は、白衣がよく似合う女性科学者だ。

身長は160㎝ほどで、体はやせ型だったが、手足は長くてしなやか。

彼女はいつも真っ白な白衣を着ていて、清潔感と知性を感じさせた。

彼女の髪は、腰くらいまで伸びている。

黒くてつややかな髪は、まるで絹のようにさらさらと流れていた。

彼女は、髪に手を通して、ふわりと揺らした。

その動きに合わせて、髪が光を反射して、きらきらと輝いた。

彼女の髪は、彼女の美しさを際立たせる素敵なアクセサリーだった。

科学者の横にはいつもロボットが立っている。

ロボットは、本田技術工業で開発されたASIMOに似ている。

大きく異なるのはそのボディの色だった。

全身が真っ黒に塗装されており、その姿はまるで影のように暗くて不気味である。

ロボットであるため顔の表情が読めなかったが、その黒い色が冷たさや威厳を醸し出していた。

「評議会」は、彼女とそのロボットがいつから会の一員になったのかは、はっきりと覚えていない。

しかし、満場一致で彼女とそのロボットを迎え入れたことだけはしっかりと評議会全員が記憶していた。


「では、これをもって合意成立と認めよう」会長は厳かに告げた。

「ゲームが明日より始まる。今夜、いつも通りの手順でこのリストを公表する。」

会合は終了した。

「評議会」の会員は席を立ち、別室に移動を始めた。

会員が去った会議室で、女性科学者と黒いロボットがテーブルの上の文章を眺めていた。

研究体1 R国 マグダン軍事施設

研究体2 Y国 ヒンボーシ山脈鉱山

研究体3 I国 秘密情報機関専用室

ここに記されている3体の研究体が世界を変える。

さあ、ゲームの始まりだ。

彼女は冷たく微笑んだ。

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