130 オリンピック、花火大会、字幕放送、そして『天地人』


 めっちゃ変な夢を見た。


 幼なじみの布袋寅泰さん(こういうパターンも久しぶり)が経営するラーメン屋さんに、彼女と入店していた。

 そのときに「そういえば、彼女の写真もツーショット写真も、ろくに撮ってないなあ」ということに思い至ったのだが、それ以前に彼女の名前が思い出せない。一生懸命思い出そうとしているうちに目が覚めた。


 あまり長くない夢だったんだけど、有名人が出てきたのは福山雅治さん以来かな。



●パリオリンピックについて


 こんなしょーもないエッセイを書いている暇があったら、ヨムの方をもっとやれよ、ってなもんですが、やっぱり今起こっていることは今書いておかないと、時期を逃すことになっちゃうので。


 パリオリンピックが始まりましたね。前のエッセイ「風のように雨のように」の第9回でも書いたんですが、ワールドカップやオリンピックの開会式には、全く興味がないです。

 あんなことやってるくらいなら、選手を休ませてやれってなもんです。


 ところが今回、開会式をスタジアム外でやるとか報道されたものですから、「ナニソレ?」と疑問に思ったわけです。

 だって調べてみたら、セーヌ川で行われるとか訳わからん報道になっているけど、それじゃあセーヌ川沿いで見ている人から入場料取るのかとか、開会式の入場料って最大約40万円近くするらしいけど、チケットを買ってスタジアムに入った人は、いったい何を見せられるの? とか、疑問が沸くばかりで。


 IOCって画期的なことをやるのが好きだよなあとは思っていたけど、そんな金があったら競技環境に力を入れろよ、とはずっと思ってきたことで。


 それで録画中継を見てみたら、水質問題が懸念されているセーヌ川を選手団の船が通る間中、噴水を上げてるんだけど、あれ川の環境に影響を及ぼさない? あと観客や選手団に噴水がかからないのかと疑問に思いました。


 それ以上に酷かったのが、選手団の船はIOCが用意したんだろうけど、その格差が大きすぎる。まさに「ボート」から「豪華客船」までといった感じで、小さい船は特に船酔いするだろうな、とか考えてしまいました。


 あと、川から顔を出してる人の看板は何なんですか? 傘を差したり雨合羽着てたりするところをみると、雨が降ってきたようだし、選手団は本当にかわいそう。


 始まって20分でこれだけ突っこみどころ満載なのも凄い。チケットを買った人は、どこでこの茶番劇を見ているんだろう? と思っていたら、聖火台に聖火をともしたとたんに燃えた?気球が、そのまま上空に昇っていって中継は終わり。


 私には史上最低最悪の開会式にしか見えませんでしたけど、皆さんはどう感じられたでしょうか? なんかあの後もアーティストが歌ったり、「最後の晩餐」を揶揄やゆするパフォーマンスがあったり、生首がどうとか、酷評の報道がなされてましたけどね。


 ところで競技の方ですが、ニュースで結果を見てる程度です。ライブで見るのはハラハラしてしまって、落ち着かなくなるんですよね。


 でも今回のオリンピックには、おそらく最初で最後であろう「わが町内出身の代表」が出ていまして、競技の開催日には市内でパブリック・ビューイングまで行われるようです。その試合だけは観るかなあ。



●花火大会への懸念


 最初にお断りしておきますが、これは私見です。現地の方々は気分を害されるかも知れませんが、ひとつの意見として聞いてください。


 7月26日に「ぎおん柏崎まつり・海の大花火大会」というのが新潟県柏崎市であったようで、BSフジで中継してたんですが、それを見てびっくりしてしまいました。


 海に向かって花火が打ち出され、海中で花開くんです。大きく丸く花開く花火の半分が、海面から上に見えるとでも言ったらいいんでしょうか。


 私の地方では川沿いで花火大会が行われますが、川に及ぼす影響がなるべく少なくなるように配慮されているはずです。


 海は広いな大きいな、という歌がありますけど、広くて大きいから全体に与える影響は少ないかも知れませんが、あのあたりの海中の生物などに与える影響は小さくないんじゃないでしょうか。海中への発射はやめた方がいいんじゃないでしょうかね。



●字幕放送について


 日本のドラマや映画は、音量の差がありすぎると思います。セリフは小声で聞き取れないのに、効果音やBGMはやたらと音量が大きかったりします。

 普段聞いているボリュームのレベルが10だとすると、ボソボソと聞き取りにくいセリフは20以上、叫び声や爆発音のときは5以下にしないといけません。


 これは私だけなのかなと思ったら、ある音響機器メーカーが行ったアンケートによると、視聴者の85.5%がセリフの聞き取りづらさを感じていて、20代でも80%、30代だと85%以上といいますから、年のせいとはいえないようです。


 特に時代劇は言い回しが現代とは違うので、私は字幕表示にして観ているのですが、それがない放送は困ってしまいます。


 最近『ス〇パー!』では、映画『るろうに剣心』シリーズの最初の3作を何度か放送しているのですが、字幕表示がないので観るのに苦労しました。

 佐藤健さんの声と香川照之さんの声がボリューム10ぐらい違っていて、話すたびにボリューム調整しなければならないので、リモコンが手放せません。


 マイクで拾ったセリフをそのまま放送するのではなく、ノイズを除去して音量を上げるくらい、現代の機器だったら簡単に編集できると思うんですけどね。


 現代ドラマでわからないのは、日テレは地上波放送では字幕放送もしてたのに、CS(スカ〇ー!)で再放送するときには字幕表示ができなくなっていることです。これは酷い仕打ちですね。どういうことなんでしょう?


 驚いたことに、聞こえづらいのは映画やドラマだけじゃないんですね。先日、これも『〇カパー!』で「あのちゃん」のライブを放送していたんですが、あのちゃんの話し声がボリューム30くらいにしないと聞こえなくて、それでも歌い始めたら聞こえるんだろうなと思ったら、あんまり変わりませんでした(笑)。



●『天地人』


 NHKの大河ドラマというのは、物心ついたときから観たことがありません。もしかしたら観たかも、というのが昭和45年(1970年)の『もみの木は残った』ですから大昔なんですが、もちろんストーリーはこれっぽっちも覚えちゃいません。


 何で観なかったかというと、歴史は苦手、というか興味がなかったからです。なので、いまだに歴史の知識はたぶん小学校低学年並みです。


 そんな私が、ひょんなことから今、過去の大河ドラマにハマっています。平成21年(2009年)放送の『天地人』です。


 なにげなく観ていたBS松竹東急チャンネル(260チャンネル、無料チャンネルです)で、私が歴史上唯一興味があるといっても過言ではない「本能寺の変」の場面が放送されていました。織田信長を演じていたのは吉川晃司さん、なかなかの非情ぶりでした。


 しかしこのドラマ、主人公は越後の国・上杉景勝かげかつに仕える家老・直江なおえ兼続かねつぐです。それを演じたのが妻夫木聡さんで、その妻役に常盤貴子さん、弟役に小泉孝太郎さん、盟友・石田三成役に小栗旬さんなど、当時のそうそうたる若手俳優が結集しています。


 オープニングテーマ曲から惹かれます。作曲が大島ミチルさんで、私の好きな『剣客商売』でもテーマ曲を書いた方です。

 そのオープニング映像で、直江兼続がもの凄く高そうな山の狭い稜線に立っているシーンがあるのですが、それを撮影したのがドローンだろうかと思って調べてみたら、ドローンが市販され始めたのが翌2010年なので、これはヘリコプターで撮影されたようです。ほんの数秒のシーンに金をかけてるなあ。


 で、この直江兼続という人物、あの「愛」の字のかぶとを被っていた人なんですね! 私が「愛」の字の兜を知ったのは、ス〇パー!のフジテレビのオリジナル番組『よろい美女』でした。この番組は、ビキニ姿のグラビアアイドルが鎧を着て脱ぐという・・・おっと。


 まあ兼続はその「愛」の字の兜を被って上洛したことから、京都・大阪で大変な評判を呼ぶことになるのですが、それを別にしてもとても魅力的な人物に描かれています。毎週2話ずつ放送されているので、いまはそれがとても楽しみです。



●本日の猫


 元気、なめこ、ハナ、ミミ、アミコ、ハチコ、ドンマイ、そしてチロル。今めっちゃ私に懐いている猫たちです。すぐに私の足元に寄って来るので、歩くときも踏んだり蹴ったりしないように気をつけてます。

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