101 ナニコレ? それと前回の補足など


 その二人組は、羽織はおりはかまっぽい和装で道場に現れた。いずれも腕に自信があるのか、不敵な笑みを浮かべている。古武術の流派だろうか。知らない流派を相手にするのは厳しいな。


「何かご用で?」

 一応聞いてみた。


「是非とも師範にお手合わせ願いたい」

予想どおりの答えだった。


「表に貼りだしてあるとおり、他流派との試合は禁じられています。それとも道場破りでございますか?」

「そういうことになるかな」

「あいにく師範は所用で留守にしております」

「それでは貴殿にお手合わせ願おうか。師範代であろう?」

「そうですけど、先ほど申し上げましたとおり・・・」


「四の五の言わずに相手をしてくれよ」

 今まで黙っていた方の男が口を開いた。

「それとも看板を持ち帰ってもいいのか?」


「まさかとは思いますが、二人がかりということはないですよね?」

「見損なうな。貴殿一人しかおらぬのなら、相手は俺が務める」


 それでもどんな技を使うのかわからぬ以上、不利には違いない。負ければ看板を持ち帰られてしまう。


 そのとき、水の入ったバケツと雑巾を持って瑞恵みずえが道場に入ってきた。

「お客様ですか?」


 とりあえずホッとした。うちのホープが来てくれたから、私が倒されても何とかしてくれるだろう。最近は私をしのぐ技の切れだからな。

 私がもしやられるとしても、瑞恵みずえのためになるべく相手の技を見せてやらねば。


 ともに一礼し、試合が始まった。相手は見たことのない構えを取っている。しかし相手の技を引き出すために、私は先手を取るわけには行かない。


 それを見抜いたのか、相手はニヤリと笑うと先に仕掛けてきた。右上段の突きから左下段の回し蹴り!


 私はいったん下がってそれをかわすと、左上段突きで反撃に出た。


 すると相手は左手で私の左手をつかむと同時に、右手を私の左手に上から絡ませてきた!

 これはもしかして関節技か? 私は一瞬寒気がしたが、瞬時に肘を曲げて腕を引き寄せると同時に、左中段回し蹴り!




 そこで目が覚めました。夢だったんです。掛け布団を蹴飛ばしていました。

 何か音を立てたのかも知れません、キャリーケースに閉じ込めていたチロルがニャーと鳴きました。


 なんだろう今のリアルな夢は? 私は空手などの格闘技経験はないんですが・・・。



⚫前回の補足(CDの曲が聴けない事件)


 鮎崎浪人様から「無音の曲なのでは?」というコメントをいただくとともに、参照したサイトを教えていただきました。ありがとうございました。


 そのサイトを見てみたら、あるわあるわ無音の曲。こんなにあって炎上しないんですか? というくらいあるんですね!


 日本でも「BUMP OF CHICKEN」など有名なバンドがやっているそうで、驚きました。


 ちょっと提示した情報が少なすぎましたね。

 問題のCDは「スノーウィ・ホワイト(SNOWY WHITE)」というイギリスのギタリスト兼ヴォーカリストの「ピュア・ゴールド(PURE GOLD)」というベストアルバムで、1983年から1998年までにリリースしたアルバムの中から、代表曲を年代順に並べたものです。


 この人は「ピンク・フロイド(PINK FLOYD)」のツアー・サポートをしたり、「シン・リジィ(THIN LIZZY)」というハードロック&ヘヴィメタルバンドに加入したことのある人です。


 それで問題の14曲目が「MIDNIGHT BLUES」、15曲目が「THE MORE YOU LIVE」という曲なんですが、ベストアルバムで無音の曲が最後に2曲続くのも変ですし、そもそもトラック表示されないんですよね。13曲目までしか表示されないんです。


 オカン🐷様からは「欠陥商品みたいなので、販売先に問い合わせてみては?」というコメントをいただきました。ありがとうございます。


 ですが、これ輸入盤なので問い合わせ先がわからないんですよね。残念です。


 それでどんな曲なのか聴いてみたくて、某有名動画サイトで聴いてみました。普通にブルースでした。とりあえず聴けたので良かったです。ウォークマンに取り込むことはできませんが。



⚫段ボール箱の中のCD以外のもの


 段ボール箱に入れたままになっていたのは、実はCDだけではありません。音楽関係の本もありました。私はキング・クリムゾン教神父なので、クリムゾン関連の本が出てきたのはわかるんですが、「イエス(YES)」や「シン・リジィ(THIN LIZZY)」の本もありました。読んだ記憶はないですけど。


 「黒子のバスケ」の関係本も出てきました。「黒子のバスケの謎」と「黒子のバスケの秘密」、あとキャラクターブックが3冊。今の漫画でもこういうの、出てるんですかね?


 「黒子のバスケの謎」と「黒子のバスケの秘密」ですが、「黒子のバスケ」最大の謎には触れてないんですよね。それは前のエッセイの第96回にも書いたんですが、黒子が同学年や年下にまで丁寧語を使うことです。これがなぜなのかが最大の謎だと思うんですが。


 「キセキの世代」の5人のことも取り上げてます。この5人は天才なんですが、中でも「妥協せずに努力する真面目な天才」緑間には、個人的にかなり好感が持てます。


 ですがやはり一番惹かれるのは赤司でしょうか。

 この人は帝光中時代に「キセキの世代」を率いるキャプテンでしたし、高校に入っても1年生でキャプテンになるほどのラスボス的な存在で、しかも二重人格者でした。


 ウインターカップ決勝戦での黒子との激闘を思い出すと、いつも胸が熱くなります。またアニメ、再放送してくれないかな。



⚫本日の大谷さん


 ドジャースは本日4対9で大敗。大谷さんは4打数1安打1打点。最終回の大谷さんの打席が終わったところで、観るのをやめて寝ようと思いましたが、チロルが暴れて寝かせてくれません。


 本日登板した山本投手も、6回自責点3は痛い。今のドジャースはノーアウトのランナーが出ても打てないし、継投陣も崩れる。全ての歯車がうまく回らなくなってきています。


 まるで昨年のエンジェルスを見ているような気がしてきました。



⚫本日の猫


 チロルは相変わらず今季最悪の発情期状態です。


 アミコはせっかくご飯をあげても、食べずに私と遊びたがるので、その間にちゃっかりミミが一番高いカリカリフードを食べちゃいます。

 でもミミは少食なので、全部食べずにちゃんとアミコの分を残してくれます。


 私が部屋を出ると、つきまとっていたアミコはすぐにご飯のところへ行って食べ始めます。やはり2匹は良いコンビです。


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