「 お月様に願い、そして誓う 」

私は、夜空に浮かぶお月様に願う。


どうか、お月様だけでも、私を見ていてください。


私は、私が嫌い。


なにをしても、上手くいかない。


中途半端な私、何かが欠けている不完全な私。


そんな私を見てくれるのは、お月様だけです。


お月様は、どんな形をしていても、名前がついてる素敵な方。


そこにいなくても、新月。


ちょっと、耀けば、二日月。


願いを叶えてくれる三日月。


しっかりと、覗いてくれる上弦の月。


親しみの、燦々の、十三夜。


そして、私をしっかり照らす十五夜の満月様。


私の親愛を、受け止めきれない恥ずかしがり屋な十六夜。


なかなか、姿を見せてくれない立待月。


ゆっくりと、私を見つめる居待月。


私が寝てから、耀くツンデレな寝待月。


寝ている私を見守る下弦の月。


寝ている私を覗く、二十六夜月。


早起きした私をそっと見つめる明けの三日月。


そして、新月へ。


ありがとうございます、お月様。


曇りや雨で会えない日もありますが、いつも感謝してます。


私もお月様みたいになれますか。


私は、夜空に浮かぶ、お月様に誓う。


お月様のように、何かが欠けていても、耀けるように。真っ暗になっても名前を呼ばれるように、私はなります。


どうか、私を見ていてください、お月様。















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