いつか叶う恋を、、、
みむで
第1話
いつか叶う恋と思っていて良いのでしょうか。
いつかはこの人と離れ、いつかは忘れる。
それなのに、、、
だんだんとはっきり聞こえてくるスマホのアラーム音。
私は眠い目を擦り、スマホのアラームを止めた。
時間を見ると朝七時。いつもと同じ時間だ。今日も学校かと思い少し気が重い。ベッドから起き上がり、自分の部屋を出て一階へと降りる。一階に降りると朝ごはんの匂いがしてきた。
リビングに行くとお母さんが私に気づき「あら、結、おはよう。」と言い、朝食の準備をしていた。お父さんも新聞を読みながら「おはよう。」と言った。私も「おはよう。」と一言言って、洗面所に顔を洗いに行った。
顔に当たる水が冷たくやっと目が冷めたような気がした。
朝食を済ませ、いつもの制服に着替え、学校へと向かった。
外はまだ少し夏の暑さが残っており蒸し暑い。確か今日の朝のニュースでもまだ暑さが残ると言っていたような気がする。
そんな事を考えながら、学校へと向かった。家から学校までは歩いておよそ二十分で着く。いつもと変わらぬ道を毎日歩き学校に行く。
学校に着いた。靴を履き替え、教室に向かう。私の教室は二階の23Hだ。教室に向かうと、友達の実香が一目散でこちらに来て、元気な声で「結、おはよう!」と言ってきた。
実香は中学からの友達で、高校も一緒な所へ行き、クラスも今のところ同じな親友だ。
「おはよう!」
私も実香に負けじと言った。これがいつものルーティンだ。
私は自分の席についてバックを置き、実香の所へ話に行った。
「ねぇねぇ最近まだ暑いよね、ホント嫌になるわ〜。」
実香は熱いのが苦手でいつもこの時期になると、毎回のように言っている。たしかに暑いのは事実。九月に入ったにも関わらずこの暑さは異常だと思う。
「そうだねぇ、九月なのにこの暑さは狂ってる。」
私も実香に同情していると実香は下敷きをうちわにして仰いでいた。さほど暑いのだろうと思い、教室の窓を開けてあげた。
それに気づいたのか実香は「わ〜!ありがとう!助かるわ〜」と感謝し少し涼し気だった。
私は実香の所に戻り、会話を続けた。
「それで結、あの人とはどうなの?」
実香はあの人について質問してきた。
「いやぁ特に進展は無いかな。」
「そうなんだ、そろそろ進展を聞きたい頃だなー。」
私でも思ってる、私も進展があって欲しいと思っている。
あの人と最後に話したのはいつだろうか。
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