第3話 鞭ぶん回してレベリングしています

 おじさんに貰った鞭を手に、私はレベリングをしていた。初心者の森のモンスター相手に大人気ないような感じがして来る。通常木剣とかで叩いて倒すような敵を、金属で切り捨てているのだから。明らかにオーバーキル。


扱いは難しいけど、当てたら一撃だから効率はとても良い。あっという間に15レベルに到達した。


2階層に行くにはボスを倒さなければならない。推奨レベルは15レベル。ちょうど良い感じ。早速倒しに行こう。と、その前に防具だけ買いにこうっと。初期装備のままだし、お金もそこそこ集まってきたからね。


始めの街に戻って、防具屋さんに入る。


「いらっしゃいませ〜」


CPUのお姉さんが店番をしていた。革の装備を一式購入して装備する。そこまで高くなかったから、隣の武器屋さんに念のためテイマーの武器が置いていないか確認したけど、置いていなかった。


続いてポーションも何個か買って、早速ボスの元へ向かった。


道中、森のモンスターよりも強そうな敵が出てきたけど強くはなかった。白文字でダメージが出たら三発くらい、たまに出る赤文字でダメージが出たら一発だった。


こんなに敵を倒しているのに、テイムができないのはやっぱり運がないのかな? よし決めた! これから運にステータスを多めに割こう!


そうこうしているうちにボス部屋の前までたどり着いた。大きな門があり、近づくとボスに挑戦しますか? と聞かれる。一旦ステータスを振るため、いいえを選択し、離れる。3レベル上がって今は18レベル。


ステータスは運に振りまくって、残りは体力とか素早さとかに気持ちだけ振っておいた。振っている間に4人組が入っていくのが見えたりした。私は1人なんだけどね。


少し不安になりながらも、ボス部屋に突入した。

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