　東京プリ（東京プリンスホテル）。

パーテェー会場である。

満場は大勢の支援者で賑わう。

武智に近寄る女。

　「あの～・・・」

　「ハイ！お世話になります」

武智はニッコリ笑い、名刺入れから名刺を一枚取り出す。

身体を小さく固めて、

　「お世話になりま～す」

女が、

　「私、戸倉と申します。この度は主人が大変お世話になりました。伴さんは？」

武智は驚いて、

　「トクラさんッ！イヤ～、いやいや、ハイ、はい。ち、ちょっとお待ち下さい。今、呼んで来ま～す」

武智は伴を探しに支援者の渦の中に。

伴は津田と話をしている。

武智が伴を見つけて、

　「おッ、津田さん！お世話になりました。ちょっと伴を」

　「あ、どうぞ」

武智は伴の耳元に。

　「バンケン！オマエに会いたがってる人が来てるぞ」

　「え？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

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