いけいけ勇者様45

最上司叉

第1話

そして男は国に戻った。


私は秘密裏に集めた仲間の元へ急ぐ。


【ガチャ】


皆一斉にこちらを見る。


「やっと帰ってきた」


「遅いですぞ」


「すまない、ある方を国外へ退去させていて」


「あ〜あの魔法使いね」


「国王様の最後の命だったから…」


「分かってますぞ」


「ありがとう…」


「湿っぽい話はなし」


「そうですぞ」


「あぁ分かった」


「では気を取り直して作戦会議」


「まずどうやって国王様を殺した王子の元へ行くかよね」


「それは心配ない、国王様しか知らない秘密通路がある」


「そこを通るのね」


「あぁ」


「問題は王子の護衛よね」


「それも問題ない」


「そうなの?」


「あぁ皆私の部下だ」


「それじゃ大丈夫ね」


「あぁだが問題は薬のありかだ」


「薬がないと国民の暴動を鎮られんぞ」


「そこでお前たちの出番だ」


「やれやれ骨が折れるわ」


「すまない頼む」


「分かってるってば」


「では今夜決行だ」


「はーい」


「分かりましたぞ」


【ガコッ】


私たちは城の壁を動かし秘密通路に入る。


国王様が私に魔法使いを逃がすよう命を下したあと秘密通路から外へだされたのだ。


秘密通路を進むと国王様の部屋に出る。


私たちは秘密通路の最後の地点で国王様の部屋に誰かいることに気づいた。


壁に耳をあて聞き耳を立てる。


「どうやら王子のようね」


「あぁ」


「今1人みたいね」


「あぁチャンスだ行くぞ!」


【ガコッ】


「!!」


王子は慌てて音のする方を見た。


「覚悟」


「どうしてお前が!」


「観念したら?」


王子を急いで拘束し薬のありかを吐かせる。


「こ…ここには無い!」


「じゃあ何処にあるの?」


「今日取り引きをするんだ!」


「まずいぞ急げ!」


【グサッ】


「ウッ」


拘束した王子を殺したあと急いで取り引き現場に向かう。


急いで取り引き現場に向かうと男たちが馬車に何かを積み込んでいた。


「そこまでだ!」


「……!!」


殺された国王の近衛騎士の仲間の女は呪文を唱え男たちを吹っ飛ばす。


「薬を!!」


「分かってますぞ!」


殺された国王の近衛騎士の仲間の男は急いで馬車に飛び乗り馬車を動かしていた男から馬車を奪った。


私たちは無事に薬を取り戻すことに成功した。


「これで暴動が収まる」


「そうだね」


私たちは息付く暇もなく薬を持って街に戻る。


「なんだあの馬車は?」


「さぁ」


街の人達が私たちに注目する。


「薬を持ってきました」


そういうと街の人達が一斉に私たち目掛け走ってきた。


「!!」


「……!!」


殺された国王の近衛騎士の仲間の女が呪文を唱え街の人達が動けなくなった。


「今のうちに薬を配るんですぞ」


「…あぁ分かった!!」


薬をあらかた配り終えたあと国の騎士団が私たちを拘束した。


罪はもちろん王子殺しだ。


姫の元申し開きが行われた。


「何か言うことはありますか?」


「何もありません」


「そうですか…」


「ほかの2人は?」


「…」


「そうですか…」


「貴方がこの国の為にしてくれたこと感謝しております」


「有り難き幸せです」


「兄上も馬鹿なことをしました」


「…」


「困りましたわ」


「…」


私たちは黙っている。


「貴方がたのしたことは許せませんが内乱と暴動を収めたこと感謝しております」


「…」


私たちは処刑だなと受け入れていると姫は以外な言葉を続けた。


「国の占い師がこう申しておりましたわ」


「?」


「近衛騎士を新国王にと」


「!!」


「貴方がこの国の新国王になると安泰らしいのです」


「!!」


「この者たちの拘束を」


姫がそう言うと私たちの拘束がとかれた。


そして私は新国王になった。


姫は見聞をひろめると言い国をしばらく留守にする。


姫は兄が殺され父親も兄によって殺され落ち着く時間が必要だった。


そして何事も無かったように国は平和に戻った。

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