第11話 衝突 ドラゴン

 戦闘が始まった……。勇者達のパーティーが数百組、そして軍人6万人は強力なモンスター達に立ち向かう。


 ドラゴンを相手にするには、130人の小隊と2組のパーティーが必要であった。


 ドラゴンに、魔弾入りの軽機関銃を一斉に撃ち込む。鱗が硬い、だが怯んだ。その隙に、街にいる砲兵と連携し、砲弾がドラゴンの腕や腹部を直撃する。


 それに合わせ2組のパーティーがドラゴンに集中攻撃をかける。光の剣を持った戦士が腕を斬りつけ、魔法使いが呪文を唱え灼熱の炎が襲う。さらに、陰陽士が呪いをかけ精神を弱らせ、時空魔道士がその動きを止める。そこに自然魔道士が雷雨を呼びイナズマを浴びせた。


 ドラゴンもたまらず断末魔の声を上げる。その時、上空から竜に乗った魔戦士が飛び出してきた。竜はダイヤモンドダストの息を吐く。直接攻撃を受けた戦士と女盗賊が凍り動けなくなる。そこに体勢を戻したドラゴンがとどめを刺す。


 とどめを刺そうとした時、まがまがしいまでの強力な突風が動けない2人を襲い、吹き飛ばした。


 ドラゴンは驚き後ろを振り返ると、遠くの場所にその突風を放った魔王の姿があった。戦果を奪われた怒りよりも、魔王様との連携ができた事を喜ぶ。


 ドラゴンは「この調子で攻勢を強めるぞ!」と意気込んだ。

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