第8話 拷問部屋


「お化けランプ! 貴様は我に楯突くつもりか!」


「魔王様がいると作戦にならないんですわ。ポーションを多めに持てとか、頭を狙うと危険だから足を狙えとか。やる気あります?」


「なんだと貴様! この無礼者を拷問部屋に連れていけ!」


 連行されるお化けランプ。


 ――――


 部屋中に拷問具が並ぶ。命令違反や魔王に逆らう者に、極限の苦痛を与える。


 顔が縫い目だらけの魔霊拷問官は、爪剝椅子に固定されたお化けランプを恐怖に陥れる。


「お前の痛覚神経すべてに針を刺し永遠に痛めつけるぞ、はっはっは!」


「……」


「死なない程度に全身を焦がし続けてやる! 永遠に苦しむがいい!」


「……」

 

「どうした! 泣き叫べ! ひゃはっは!」


「……」


「どうした?」


「いや、だってそんなことしないでしょ?」


「……魔王に痛いことはするなと言われてるからな。雰囲気と言葉で恐怖させるしか方法がないのだ」


「……帰っていいか?」


「……ああ」

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