閑話2

にちようひるすぎぎ くろさわ


「いやぁたすかったよ。流石さすがどもじゅうにんは、ゆかけちまう」


 いまくろさわるのはおりほかに、たい耀ようめぐみろうななにん

 おりちゃはいっててそううと、かえす。


「こちらこそほんとうに、もうわけりません。れんきゅうちゅう風邪かぜいたどもうちあふれてまして、ドアでしゃだんはされているんですが……」


 とその兄妹きょうだいは、じっびょういんに、風邪かぜどもおおしんさつていて、風邪かぜうつされないためかおるいえいちてきなんするはずった。

 しかしかおるからともだちくろさわあつまることき、そのあつまりにたちさんすることると、グループをふたつにけることり、しょくろさわかおるいえ――みやもとしょかれた。


にするんじゃないよ。もしアンタたちなにったら、りょうしんしんさつどころじゃなくなるだろうしね。それと、おれいならかおるってやりな」


 そうったおりは、つづけてく。


「それより、たかちいさいはじめてるけど、ともだちかい? ともだちかい?」


 するとたい耀ようこた


みのぼくともだち、おかっぱのろうともだちですよ」

はじめまして、春日かすが めぐみです」

もり です」


 めぐみおりにそうあいさつをすると、おりたりあいさつかえす。


はじめまして優子ゆうこちゃん、ちゃん。ちゃんのほうつぐきよしげからはなしはいてる。ろうなかくしてくれてありがとう。わたしぶんるから、ようればおび」


 そしておりちゃからった。


「そうえば、おまえこうかなくてかったのか。さそったオイラがいうのもなんだけど、百合香ゆりかちゃんとともだちれるかもしれないのに?」


 ろうは、おりちゃからくとにそうき、すこなやんでから、ずかしそうにろうく。


ろうくんて、わいき?」

なんだより。たりまえだろ、だからおまえあそんでるんだし」


 そうかえしたろうに、ろうがいおどろく。


しまからいてはいたけど、ほんとうてんねんジゴロみたいなことうんだなろう


 たい耀ようがそううと、ろうかえす。


てんねんジゴロってなに?」

しょうじょマンガの、しゅじんこうみたいなひとことでしょうか?」


 するとがそうこたえ、あることおもろうみみちをする。


「そうえばろうくんおなまえかのじょがいるってってませんでしたっけ?」


 それをいたろうは、ほんとうおどろたのむ。


ねえちゃん、みつにしてくれ!」



 ★★★★



どうにち どうこく みやもと】 


 いまみやもとるのはどもかおるようほくみお

 大人おとなきよしげと、さそわれたじょうせんせい。そしてじょうせんせいさそわれたわたなべせんせい


 しちにんはリビングダイニングキッチンにる。

 きよしげじょうせんせいほくは、リビングのソファーにすわってり。わたなべせんせいようみおは、ダイニングでしょくたく椅子いすこしけ。かおるはキッチンでにんずうぶんものようをしてた。

 もっとただしくせつめいすると、ようみおわたなべせんせいとくせいプリントをさせられている。


「いやぁまさか、わたなべせんせいれてるとはおもいませんでしたよ」


 きよしげがそううと、じょうせんせいかえす。


べつに、もんりませんよね」

たしかにそうですね。まぁろうはなしがければしとしましょう、つぐにもねんされてますし。かおるくんにはもうわけないが」


 そうったきよしげかおるほうくと、かおるきよしげかってう。


「そんなことりません。さんたちことで、さんのいえ使つかえなくなったのは、こちらがわるいんですし」


 そんなかおることあとようわたなべせんせいかってもんう。


「なぁせんせい。もうちょっと、びょうにんをねぎららってもいんじゃねぇの」


 するとわたなべせんせいは、すこおこった調ちょうう。


此処ここまであるいてれたやつことか? そうくちけるなら、もうもんだいいな。だいたいコレはおまえたちだけ、れんきゅうちゅう宿しゅくだいていしゅつなのがわるいんだろう」


 さらみおけてことつづける。


とくみお、おまえなん宿しゅくだいていしゅつしないんだよ。おまえだけだぞ、ねんせいいまだにいち宿しゅくだいていしゅつしてないの?」


 そのことみおは、わたなべせんせいごんくびかしこたえた。

 そんなみおこうどうて、わたなべせんせいげんそうなかおみおう。


たのむから、ことあらわしてくれ。そんなことだとろく大人おとなにならないぞ……」

「そうよあまいけくん。そんなだとそのうちふしさんや春日かすがさんにそっぽかれるわよ」


 じょうせんせいにそうわれ、うつむいたみおほくたすぶねす。


「まぁようくんもミオッチも、プリントやってくれるだけいじゃないですかせんせい。それよりミオッチや春日かすがさんが、ボクのしんぱいをしてたのがビックリだよ? ほとんはないのに……」

「そうえば、じょうせんせいおどろいてらっしゃいましたよね。とおるくんは、おともだちつくるのにがなんですか?」


 ほくことけ、きよしげじょうせんせいにそうくと、わたなべせんせいもそれにつづける。


わたしおもってたんです。ようはなしだ、とそんなこといとってましたが」

わたなべせんせいきよしげさんも、そのはなしはあとにしませんか?」


 じょうせんせいがそうわると、ようみおく。


「で、なんでおまえほくしんぱいなんてしてたんだ? たい耀ようならともかく」

げきときたすけてくれたから……」


 みおやすいとはえないが、あるていおおきいこえでそうったためようさらく。


げきときって、春日かすがかくれたときことか?」

「うん。あのときほくくん……――」


 なにみおおうとしたしゅんかんほくあわててそれをさえぎる。


ってミオッチ!」


 そのことで、めつしているともかずに……



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