閑話1

がつだいようよる こくない何所どこか】


「ツクヨミ、すこいですか?」


 とおくのほうひとびとせいかつかりがえるが、そうったククリのしゅうへんにはひとこんせきい。

 るのは、つきらされたぜんのみ。


叔母おばさまなにようですか?」


 そうってククリのまえ姿すがたあらわしたツクヨミに、ククリはう。


わたしちからで、のモノはこのちかくにはません。貴方あなたなにがしたいのですか?」

なんことでしょうか?」


 がるりをし、そうかえしたツクヨミにククリははなしをつづける。


貴方あなたがやっていることはスセリたちにバレています、それは貴方あなたかいしているはず貴方あなたちからがスサノオのけいかくにはひつようことかいし、スサノオがもんことかいしたうえで、おこなうべきこととはなんなのですか?」


 ククリにそうわれたツクヨミは、クスクスわらかえす。


「それでは此方こちらからもきましょうか。いて如何どうするのです?」

「それは貴方あなただいです。なんでわたしたんしんでこんなことをしてるとおもいますか?」


 ツクヨミはククリにそうかえされてかんがえる。


たしかにそうか。とは如何どうする、このかたにバレるとははうえられるのうせいも…… いやちがうな、わたしは……)

「ククリ叔母おばさまかりました。おはなししましょう……」


 そうってツクヨミはときへと姿すがたえ、ぶんかんがえをう。


わたしあねうえや、おとうとのスサノオにってみたくったのです」


 そのはなしをき、ククリはことかえす。


ほど。その姿すがたでスセリのごとをしているのは、その所為せいですか……」

さいきします、ククリ叔母おばさまわたしもくてきいて貴方あなた如何どうしたいのです?」


 ときがそううと、ククリはう。


わたしもくてきはイザナミのあんぜんかくゆう如何どうあれ、しんヒルコをはらことるのであればもんいませんし。スセリたちにはこのことないみつにしておきましょう」


 それをいたときは、おもかえす。


「やはり貴女あなたも、なにぶんかんがえがりなのですか?」

「それはみつです。それにいまみおめぐみ貴女あなたからはなすのもわいそうですし」

ほんとうどもきなんですね。どもたちあそんでいるのをじゃしたおとこを、かなしばりできょうのどんぞことしたうわさいてますよ」

「あら、何所どこかられたのかしら?」


 ほほんでそううククリに、ときあきれたかおをした。

 そんはときにククリはく。


「ツクヨミ……いえ、ふし とき貴女あなたなんみおえらんだのです。貴女あなたなら、もっとゆうしゅうきょうりょくしてくれたでしょう?」


 かおでククリがそういてたので、ときすこかんがえてからこたえる。


「それは、あののぞんだからよ」


 すこしふざけたかんじでそうかえしたときに、ククリはう。


かりました。それとわたしこととツクヨミの姿すがたは、みおにはないしょにしなさい。わいおんなとの、ふたきりごとなんて、おとこからしたらものすごえんなのだから」

かっているわ。そううってことは、わたしにもきょうりょくしてくれるのよね。わたしはこれからテレビをて、じょうほうしゅうしゅうしなきゃいけないの。おやすみククリ叔母おばさま……」


 そうって、とき姿すがたす。

 ククリはつきげながらおもう。


(まったく、姉弟きょうだいそろってなおではない。ツクヨミ……、あねおとうとしてもくひょうしたとこで、貴方あなたした姿すがたにはわれない)



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