禁め詩(仮題)
エンネ・エルレーテ@詩人系VTuber
#1
夜半に生成される切っ先の真実っぽさ、わからなさというものをわからないでいるいまのうち、いまだからこそ綴っておきたいとそうした思いがあってこれを物しているのですが、しかし読む者の無いと知って描かれる線形のどうしたかたちをとるものか、どこまでもわからない、わからぬばかりで不思議な感覚をおぼえます。
なんにもならないこんなもの。
だからこそ、だなんてばかげているでしょうか。
ねえ。
どう思う。
『〈
わたしは窓辺に月の崩落をながめながら
通信は日に数度、樹上の不明を通じておこなわれます。
不明です。
不明の不明性のあきらか具合はじつに欠けるところのないほどでして、ほんとうになにもかもが不明なのですが、そのくせどうして有用でもありますから、扱いのこれと定まらぬままに
わたしの器官は〈ひかりのいくつかたゆたうみたいな
経験し、ながらえて、狂いも狂えもしないまま、延延こうして此処に在りつづけられています。
観測者としての資質が十分に備わっているというわけですね。
つまるところがあつらえむきなのです。
『見ました。きれいです。以下、前回の結果です。さいはての
たまさかの干渉によって
わたしたちが理法と呼ぶところのものはそのつど消尽します。
このうえなくすみやかに。
おかげでたいていの折、機嫌よく過ごすことができているのですけれども、そのぶん厄介の紡がれなくもないですから、
わたしはつたないことばの
ゆきさる星らの途切れがちな曖昧がいまは懐かしい。
水のうた、古い日の……揺籃期、ひとつもたしかでありえなかったころ、どうしてさびしいほころびだったころ、まつわるかげさえしずかであったころ……
凪、ひずむふうにとけてく。
青の滲む深奥はきれいだって誰でだっていいのおしえて。
おさなさひとつもたずさえきれないきれなさかかえて軌道上にねむりたいとねがった。
たがえてしまえば輪郭わずかもとらえることさえないからと、わたしはわたしを忘れるそれぎりまもりもかなえもされないままで、羅列された
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