第13話―勃発イノウの戦い―
多数の犠牲を出しながら勝利した織田軍。
しかしそれは今川義元からすれば大したことの無い戦いであった。
主力の武将もいない数ある小さな城が落ちたに過ぎないのだから――。
1556年。のちに四天王のリーダー格となる柴田勝家それと何かと敵意をつける林兄妹が共謀して
信長の弟の信行(のぶゆき)を擁立して家督を相続するための争いが起きる。
それが世にいう
「――これが柴田勝家の戦(いくさ)か。
森可成(もりよしなり)やれるか。我が兵は次々と討たれている」
「信長まかされよ。うおぉぉーーーっ!」
「ほう。次は貴様が相手になるか。
よかろう。こい!」
対決するのは相撲であった。
柴田勝家は戦上手でありどんどん信長軍は圧されていたが森可成は奮戦して押し返したのだ。
信長の兵力は700ほどに対して信行1700ほどの戦力差がありながらも逆転。
次は林兄妹である弟の林通具(はやしみちとも)の軍と衝突する。
「やるな。お主の名は?」
「ほよよオイラか?
オイラの名をよく刻んでおけよ黒田、半平(くろだ、はんぺい)だ」
信長軍から武勇に優れているサムライと激闘していた林通具。
柴田勝家は負傷して撤退して信行軍も敗れていた。
「よぉおいのよ!」
「ぐやぁ」
「とどめぞよ」
「待ってえぇ林通具!助太刀させてもらうぞ。 ていいやああぁーーーッ!」
「ぐあった!?ひ、卑怯だぞ信長」
林通具は敗れて討死する。
織田信長は末森城(すえもりじょう)と那古野城で篭城している信行側の城下を燃やして、
戦いが決して信行は負けるのだった。
かれらの母親である土田御前(つちだごぜん)は信行を助命を求められかそれに従うのであるが。
暫くして信行を暗殺させるのであった。
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