超能力が見れるかも

 身体がゆらりと浮かび、まどろみの水面みずもが寝耳に水の如く眠りから引き上げる。私が眠っていた事実が信じられない。そして、私一人だけという事実もだ。お願いの内容は知らん。

武力系ではない。この細腕に何を求めるの?それに、精霊の産まれだと信じていようと、ラデリック家の武力ならば自らで解決できるだろうし。解決できなくても国家に頼むだろう、まあ、どうとでもなる。

 武力ではない。

 当然だ。

 私が呼ばれる理由で、そうだな。

 他には、金持ちそうな、気品のある家についた。この豪邸は白く、シミひとつでも首が跳びそうだ。

 何故、わけを父は私に話さなかったか、答えは明確で話す必要がないからだ。だって5歳児だもん、で、あちらに渡してもこちらに被害がないこと。

 父が私に認識している性格は、静かで落ち着いた。とても、粗相をしない児、ラデリック家は何を持って合意したんだ?それとと父は、金ではなくコネを求めているだろうし、わからない!わからないよ。これが35歳の灰色の脳細胞の現実。解るのは、

ーー相手は子供で、病気か性格に難のあるタイプ。後分かるのは、危ない政治的問題だって事。


▲▼


 まず始めに、この国は王国であり、聖ネアをトップとする一神教的性質を持っている。性質といったのは、聖ネアは現存する神であり、前の世界と違い神は種として存在する。教皇などに認められて国王になるのではなく、聖ネアに認められてなる。

 雑談だが聖は名前であり、イヴァリと読み、神の名前が言葉の意味として、他には白い、清い、だとかある。この国で私が許されているのも、神ではなく、精霊だからだよ。

 色素のない白い肌に、同じような髪。赤い眼。聖ネアと同じであるから精霊と呼ばれていても問題はない。見世物として優れてはいるがそれだけだ。それ以上の価値はない。

 この国は寛容でもあるだろう。認める、だが、私が唯の人間であることに疑いはない。私が、この考えを真っ先に廃したのも、ラデリック家が聖ネアに近しい立ち位置だからだ、だから、彼らの能力を見ればいい。私は人なのだから。赤い髪、赤い目。透き通る肌。

 ロリの裸を前にして、非常に、まずいかもしれないと思った。

 

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