星をかうなら

間 敷

まえがき/登場人物

 本作には、生きた生首や死んでいない死者が登場します。

 痛くも怖くもないがハートフルでもない、スーパーでのお買い物小話集です。

 総合スーパー「ジャスコ」、ローカルチェーン「バロー」、また「子ども向け携帯電話」が登場することから、舞台は二〇〇六年以降〜二〇一一年以前、また、「小麦・大豆等の穀物を中心とした輸入食品の価格上昇」に言及していることから、二〇〇八年の秋頃の日本・中部地方と推定されます。ぜんぜんそうじゃない平行世界の可能性も大いにあります。生首が喋るので。

 ジャスコは幽霊や幻影となっているかもしれませんが、本作に登場する怪異とは関係ありません。全体的にふわっとしています。



〈主な登場人物〉


★星首 =上村喜捨奈(かみむら・きしゃな)

 首から下をなくした。十代半ば。特技はそろばんとバイオリン。


★上村拾史郎(かみむら・としろう)

 語り手。星首の弟。姉思いの九歳。好きな場所は図書館。走るのが苦手。


★鶴見繁生(つるみ・しげお)

 住所不定成人。たまに黒スーツで人が変わる。現金尻ポケット派。


★百々ヶ峰桃子(どどがみね・ももこ)

 「スーパークラガリ」のパート店員。前髪が長い。がま口財布派。


★鬼頭幸悦(きとう・こうえつ)

 交番の駐在員。上町の名古屋弁を話す。財布は開く時にバリバリ鳴る。


  

 

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