【全6話】ヒロインに婚約者を取られるみたいなので、悪役令息ヤンデレキャラを狙います【書籍化】

宝 小箱

第1話 サクッと婚約破棄

 一人娘で嫡女の私、シンシア・ルドランには、“可哀想な婚約者”がいる。


 我が家は子爵家。しかし領地経営が右肩上がりのおかげで、我が家よりも高位の爵位を持った家から婚約の打診が多く来ていた。継ぐ爵位が無い公爵家の三男まで、釣書を送ってきたくらいだ。


 その数多くの釣書から選ばれたのは、伯爵家の次男。エディ・ドリス。新緑を思わせる髪と瞳に、のんびりとした性格が気に入って、私の方から彼が良いと父へ伝えた所、トントン拍子に婚約が決まった。


 お互い仲良く関係を築いていたつもりだったが、いつしかエディは可哀想な人として扱われていた。


 というのも、彼は成長する毎に顔が整っていき、今では少し微笑むだけで儚げな美少年を演出するまでになり、貴族令嬢達からの人気が爆上がりした事と、ドリス伯爵家が経営難で我が家から援助を受けている事が相まって、私がお金で無理矢理エディを婚約者にしたと信じられている為だ。


 ルドラン子爵家と親交のある者ならば、私達がそんな事をする家族ではないと解って貰えるだろうが、残念ながら私達の主な交流先は、平民の商人達。

 貴族家とは、社交パーティーやお茶会で上辺の交流をすませるだけ。それも、経営が上手くいっている我が家への嫉妬が先に立てば、上手くいく物もいかないものだ。


 多くの貴族家からの婚約を蹴ったのも、少なからず影響しているだろう。


 せめてエディが美少年に成長しなければ……。いや、それは本人のせいではないので、文句は言うまい。しかしだ。可哀想な人として扱われる現状に対して、彼がしっかりと否定すれば、デタラメな噂も少しは落ち着いただろう。




「お可哀想に、エディ様……。お家の為に身を犠牲になさるなんて」

「これでは、お金で買われたも同然だわ。こんなのって酷すぎる……」


「心配してくれてありがとう。僕は大丈夫だよ。こんなに可愛い子達に、気にして貰えて光栄だな」


 違うでしょ!そこは「ドリス伯爵家から打診した婚約であって、ルドラン子爵家に無理強いされた訳じゃないんだよ」って言う所でしょ!


 貴族学園の薔薇が咲き誇る庭園で、我が可哀想な婚約者様は、愛らしい貴族令嬢に囲まれている。


 のんびりとした性格が好ましかったエディは、その穏やかな性格を悪い方向へと伸ばしてしまった。自分へちやほやと群がる令嬢達を拒絶する事も無く、全てに良い顔を見せて、聞こえの良い言葉を吐く。

 相手の言葉を否定する事無く、曖昧な態度で肯定するかのような姿勢を見せる。

 簡単に言えば、優柔不断に育ったという事だ。


 そんなエディでも、私は将来の夫として愛を捧げ、彼に群がる令嬢達へ噛みつく勢いで嫉妬を露わにしていたし、現状を見かねた両親が婚約の解消を提案してきたが、彼以外考えられないと突っぱねていた。


 ……昨日までは。



「あんな男に惚れていたなんて、強制力ってやつだったのかしら」


 薔薇の庭園を後にしながら、ポツリと呟く。


 今朝起きた時、私はいきなり前世を思い出した。そして、この世界が、前世でプレイしていたアプリ恋愛ゲームの世界である事にも気がついた。


 私の役どころは、悪役令嬢の一人。エディ・ドリスの攻略ルートに登場して、ヒロインである主人公を邪魔しまくる敵キャラだったのだ。


 ゲームでは正しく、エディをお金で買った婚約者として悪女の限りを尽くすシンシアだが、そんな設定は私に当てはまらない。私はただ、相手からの打診であった婚約を受け、一途に婚約者を愛そうとしただけではないか。それを悪女だなんて言われても困る。

 多少執着していた所はあったかもしれないが、不思議な事に前世を思い出すと、エディ・ドリスなんて少しも魅力的な男には思えなかった。顔が良いだけが取り柄の優柔不断男を、どうして理不尽な想いをしてまで繋ぎ止めなければならないのか。それよりも将来の夫として、領地経営の腕がある男を探した方がずっとルドラン子爵家の為になる。


 そもそも、婚約者が悪く言われていても平気な顔をして、守ろうともしない男と夫婦になるなんて、仮面夫婦まっしぐらじゃないか。どう考えても、この婚約は我が家に損しかない。


「婚約の解消を進めて貰わないと……。違約金を払う事になりそうなのは、申し訳無いけど」


 納得できないが、おそらく違約金を払うのはこちらの方だ。エディは決定的なミスを犯した訳ではない。婚約者として私をエスコートする事も、誕生日や祝い事でカードやプレゼントを贈る事もこなしている。婚約者としての交流も欠かした事は無いし、貴族令嬢にモテる事は罪ではない。


 婚約者の名誉を護らなかった事が罪となれば良かったが、噂を流しているのがエディでもなければ、彼は噂を肯定する事を口にした訳でもない。ただ、心配してくる令嬢へ、お礼の言葉を伝えているだけなのだ。


 違約金の支払い責任について裁判を起こしたとしても、これではこちら側が負けてしまうだろう。


 時間と労力と金銭を消費するだけというのが解りきっていては、両親も無駄な争いはせず、ただ違約金を払って早々と終わらせ、私の新しい婚約者探しに時間を割きたいと思うはずだ。


「せめて、もう少し早く前世を思い出していれば……。婚約を結ぶ前だったら、絶対にエディは選ばない」


 自分が悪役令嬢扱いをされると解っていれば、エディの釣書なんて真っ先に送り返していただろうに。非常に悔やまれる。それとも、思い出せただけマシとでも思った方が良いのだろうか。とにかく、一刻も早く悪役令嬢のポジションからは離れて、将来の安定を見据えた相手を選ばなければならない。


 未だ婚約相手が決まっていない令息達の顔を思い浮かべながら、学園の正門の方へと歩いていると、学園長と数名の大人、そして桃色の髪が特徴的な愛らしい少女が向こうを通り過ぎた。


 来たな、ヒロイン。


 例の恋愛ゲームは、ヒロインの顔が描かれるタイプのものだった。桃色の髪と瞳に、あの庇護欲を掻き立てるような顔の美少女は、間違いなくヒロインだ。ゲームの設定通り、男爵家に拾われて貴族学園に転入手続きに来たという所だろう。


 ヒロインがどのルートを選ぶのかは知らないが、たとえどのルートを選んだとしても、私としてはありえないの一言に尽きる。攻略対象達には全て、ライバルとなる婚約者の悪役令嬢がいるのだ。その令嬢が本当に悪役のような性格であったとしても、人の婚約を横から奪うような真似をして良いはずが無い。人としても、貴族としても、道理に反している。前世ではたかがゲームと思って、そんな事は気にしていなかったが、この世界が現実に生きる世界となると話が違ってくる。


 と、そこまで考えて気づいた。


 私が明日にもエディとの婚約を解消してあげれば、ヒロインは何の憂いも無い恋愛が楽しめるではないか。


 彼女がエディルートを選ぶとは限らないが、少なくとも、ルートの一つは健全な物にしてあげられる。


 ゲームなんかの世界に転生してしまったようだと気づいた今朝は、絶望にも近い取り乱し方をしてしまったが、少しでも自分や周りの状況を良くする手段を講じられるなら、先を知っているこの世界というのも悪くはないような気がしてきた。


 とはいえ、ヒロインはヒロインで勝手に人生を生きて欲しいので、私が特別に何か誘導する事は無いだろう。ただ、自分の幸せの為に婚約を解消すると、結果的にヒロインが歩める道の一つを少し良くしてあげられたというだけの話。

 彼女がエディを選ばず、他の攻略対象を選んだとしても、誰も選ばずに真っ当な相手を選ぶか、独身貴族を楽しむとしても、私には関係無い。


 さらば、ヒロイン。私は私の幸せを目指します。


 と、心の中で決別を言い渡したヒロインだが、翌日になって顔を突き合わせる事となってしまった。


「シンシア様、エディ様の意思を尊重するべきです……。援助しているからと言って、エディ様を奴隷のように扱うのは酷いです…っ」


 学園の廊下。ばったり出くわしたヒロインは、何かを祈るような手を組んだポーズで、大きな瞳をうるうるとさせながら言った。


 くそ、こっち来やがった。


 思わず口汚い悪態が漏れそうになるのを何とか押し止めながら、淑女の笑みを返す。


「お話が見えないのですが。奴隷とは何の事でしょう」

「気づいてもいないのですね……。エディ様は、伯爵家の為にシンシア様に逆らう事ができないのです。本当はもっと、したい事も学びたい事もあるのに、シンシア様の我が儘を叶える為に、自分の時間を全て捧げなければいけないんです。シンシア様の側で従わなくてはならないから、友人との語らいを楽しむ時間も無い。可哀想だとは思いませんか?」

「それほどの時間を、拘束した覚えはありませんが。本人に直接確認してみますね。ではこれで……」

「またそうやって、エディ様を脅して言うことを聞かせようとして!」


 この場を後にする台詞を自然な感じに盛り込めたと思ったが、ヒロインに回り込まれてしまった。恐るべしヒロイン。ゲームの悪役令嬢シンシアが、ヒロインを毛嫌いする理由がよく解る。


 ヒロインが大げさな程の声で騒いでいる為に、ギャラリーは増える一方だ。エディへ憧れを抱いている令嬢達なんか、私が責め立てられているのを嬉しそうに眺めている。

 かつて婚約を断った家の令息達も数人、面白そうにニヤニヤと笑っていた。新しい婚約者を選ぶ時に、彼等は絶対に候補へ入れないようにしよう。


「あの、何かお話があるようですが、私はこの後大事な用がございますの。ご用件は我が家宛に、お手紙にして頂いてよろしいかしら」


 出来るだけ穏やかな声で、笑みを向けてそう言うが、悪役令嬢シンシアの顔では意味が無いかもしれない。燃えるような赤髪に赤い瞳、美しいがキツそうな顔つき。正に悪役令嬢としてデザインされたこの身体では、清廉潔白な人間を演じるのに無茶がある。この迫力のおかげで、数少ない女当主という立場を護りやすいのは良いことなのだが……。


「家の権力で私を黙らせるつもりですか…っ!でも私、負けません!正しい行いは、必ず報われるものだもの!絶対にエディ様を救ってみせます!」


 この後の大事な用というのは、エディとの婚約解消の話し合いですの。と言えたら、どんなに楽な事か。しかし次期女子爵としては、まだ締結されていない契約を、さも決定事項のように語る事はできないのだ。せめて婚約の解消が決まった後なら、まだこのヒロインを追い返してやる事もできたというのに。タイミングが最悪すぎる。明日来て欲しかった。


「貴女が、エディ・ドリス伯爵令息を大切に想っている事は解ったわ。でも本当に、今は時間が無いの。だからごめんなさいね……」


 あえて他人行儀に婚約者を呼べば、聡い者達は多少のざわつきを見せた。が、私が強がっているという見解の方が多いだろう。以前の私は、明らかにエディへ愛を向けていたのだから。

 以前の愚かな私を払拭する為にも、一秒でも早く婚約の解消を進めたいというのに。この馬鹿女……。


「待ってくれ、シンシア。エリーの話をちゃんと聞いて欲しい」


 馬鹿が増えた。ギャラリーの中から掻き分けるようにして登場したのは、可哀想な婚約者エディ。


 というか、エリーってヒロインの名前なのか。あのゲームでは、自由に名前をつけられるから知らなかった。エリーとエディで随分ゴロが良い。勝手によろしくやってくれ。私は他人となって関わらないから。


 エディは綺麗な顔を切なそうに歪めて、まるで悲劇のヒーローかのように語り出した。


「エリーに言われて気づいたんだ。僕は今まで、ずっと耐えて来たんだって事。エリーの言うように、僕にだってやりたい事や学びたい事があった。友人と遊びに興じたい日もあったんだ。でも僕は、君の為に全てを我慢して、君の望むように生きてきた。どれだけ勿体ない事を、していたんだろうって気づいたんだ」


 ヒロインに言われてから気づく自我って、なんなんだろうか。さっきもヒロインに言ったが、そこまでエディを拘束した覚えは無い。そんなにエディにかまけていたら、私もやりたい事がやれない状況になってしまうじゃないか。

 私がエディと会わず、領地経営を学び、視察に出かけ、必要な交流をこなしている間、エディは何をしていたのだろうか。彼の事だから、ただぼーっとしていただけなのだろう。


 かつての私は、彼の穏やかな所が気に入っていた。しかし今になって解るが、穏やかというよりは、彼はただ自分のやりたい事も解らない意見の無い人間であっただけなのだ。それでも無害であるなら可愛らしいとも思えただろうが、残念ながら彼は害のある優柔不断男に成り下がってしまった。現在進行形でそれは加速しているようだ。


「そうですか、ドリス伯爵令息。この後話し合いの時間はありますので、とりあえず移動しましょう。本日の我が家との話し合いの事は、伯爵様からお聞きになられているかと思いますし、続きはその場で……」


「もう止めてくれ!うんざりだ!なんの話し合いかは知らないが、また金の力で伯爵家を脅す為の話し合いなんだろう!?僕は行かない!今日初めて、僕は君に逆らう!これは一人の人間として、僕の正当な権利だ!」


 嘘だろ。内容聞いてないの?話してない?そんなはずあるか。話されたけど、ぼーっと聞き流してたんだろ。もしくは昨日早々にヒロインに攻略されて、私への拒否感から話を聞く事を拒んだとか?本気で今日の話し合いに出席しないつもりか?


「子爵家が伯爵家を呼びつけるなんて、身の程知らずも良いところだわ」

「やっぱり、お金の力でエディ様を虐げていたのね!酷い女……」


 エディの取り巻きの女生徒達は、私が想像通りの悪女だった事を喜んで口々にそんな事を言う。


 呼びつけてないし。今日の話し合いも、伯爵家で行われるし。


「本日の話し合いは、非常に重要な物となりますが……。出席されずに、どちらへいらっしゃるのです?何か大切なご用事でも?」


「僕は君に、プライベートを全て明かさなければならないのか?僕には僕の予定があるんだ!」


 めずらしくエディは激高する姿を見せる。これは本気で、話し合いに参加しないつもりのようだ。ちょっと待てよ。それなら、多少こちらの有利に婚約の解消を進められるかもしれない。婚約解消の理由付けに、私が大げさに何かを話しても、否定する本人は不在なのだから。

 違約金……。かなり減額させられるかも。


 それどころか、今こうして大勢の前で私を悪し様に言っている事を持ち出せば、違約金チャラでは?これだけの証人もいる訳だし。


「我が家にそのつもりはありませんでしたが、金銭による脅しを受けていると感じておられたのですか?」


「実際そうだろう!伯爵家が、一時的に経営難に陥っているからと言って、援助金を盾にドリス伯爵家を脅して、僕を言いなりにさせた」


「婚約者として一般的な交流しか望んでいないつもりでしたが、ドリス伯爵令息にとっては、脅され、奴隷のように扱われていると感じていたのですね。それを今日この場で、止めたいと仰るのですね?」


「そうだ!僕は奴隷扱いだった!もう絶対に君の言うことなんて聞かない。今日で君の玩具になるのは止める。僕は自由になる権利があるんだ!」


 凄いな。面白いぐらいに言質が取れる。これが夫になっていたら、将来領地を任された時に、夫に足を引っ張られまくっていたかもしれない。思いとどまれて本当に良かった。今となっては、エディとは絶対に結婚したくない。


「シンシア様!ご自分の間違いを認めてください!エディ様を解放してあげて!これ以上エディ様を苦しめないで!」


 ヒロインは瞳にいっぱい涙を溜めながら、哀れな様子でその場に座りこんだ。おっ、これなら回り込んで私を止めるのは無理そうだ。良いぞ。


「いいえ。脅したつもりはありませんし、援助は婚約者の家への善意です。ですが、ドリス伯爵令息がそのように感じていた事は、本日のドリス伯爵家との話し合いで取り上げさせていただきます。充分な検討をさせて頂きますわ。お二人のお気持ちを話してくださって感謝します。話し合いにご出席なさらないのは残念ですが、出席の有無を決めるのは本人ですから、どうぞご自由になさって。わたくしは強制いたしませんわ」


 笑顔をエディへ向ければ、彼はパッと嬉しそうに顔色を変えた。そうして、座り込むヒロインへ駆け寄っている。


「ありがとう、エリー!君のおかげで、僕は解放されるよ!これからは自由だ!」

「エディ様、良かった!私、エディ様が心配で……っ」


 はいはい、お似合いお似合い。二人とも末永くお幸せに。二度とこっちに来ないでくれ。


「話し合いに遅れてしまうので、私は失礼しますわ」


 二人の世界に浸っているおかげで、小さくそう声をかけた私の進行を邪魔される事は無かった。



 急ぎ帰宅した私は、今日の出来事を両親へ伝える。

 ありえないような出来事に何度も事実を聞き返されたが、証人が多くいる事もあり、違約金の支払い責任を有耶無耶にできると喜ばれ、そして愛娘とルドラン子爵家を馬鹿にした発言に怒りや呆れを見せるという百面相を披露される事となった。


 話し合いの結果だが、国の調停人を急遽呼びつけ婚約の解消をする事に成功した。当初はこちらが違約金を払うつもりでいた事もあって、内々な話し合いだけで終わらせるつもりだったのだが、エディが最後にやらかしてくれたおかげで、とても有利に事を運ぶ事ができた。

 違約金も無し、これまで行ってきた援助も一部取り消しとなり、全額ではないが返還される。


 証人の確認が取れるまではと少しごねられたが、数日も経たないうちに言い訳できない程の証言が集まったうえ、エディの取り巻きの令嬢達等は嬉々として、ルドラン子爵家がどれだけ酷い事をしているかと語ったので、エディのやらかしが調停人に印象深くなっただけだった。


 結局、裁判に持ち込む事すら諦めたのはドリス伯爵家側だ。見事に立場が逆転した。

 逆に違約金を請求できるくらいではあったが、金の無い相手に請求した所で、出せる物も出せずに、ただダラダラと関係が続いてしまう事になるなら、勉強代だと思ってスッパリ終わらせる事を選択した。これでルドラン子爵家とドリス伯爵家は赤の他人となれる。


 うちに頼れば良いと思っていたドリス伯爵家は、これから相当な苦労を強いられるだろうが、元々自分達で解決しなければならなかった経営難なのだから、少し遅れて苦労するだけの話だ。援助金の全額返還でないだけ、むしろ得をしているのだから、粛々と受け止めて欲しい。


 さらば、エディ。さらば、ドリス伯爵家。お互いに、二度と関わらない人生を送ろう。



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