派遣の品格③

 毎朝、新聞配達をして、職場に出社していた派遣社員Cさん。


 勤務態度きんむたいど、人柄も良く、真面目な彼は、順調に仕事をやり遂げ、契約期間満了けいやくきかんまんりょうの日をむかえた。


 その日は、班長とCさんが最後まで残っており、最後の挨拶あいさつわし、Cさんは帰って行った。


 班長は帰宅前に、現場の確認をおこなう。


そこでいるハズのない人物と遭遇そうぐうした。Cさんであった。


 彼は伊賀いがの生まれでも、甲賀こうがの生まれでもないが、息をひそめて機械の中に隠れていた。


 なぜ、そんな事をしていたのか?


 Cさんは自白じはくした。

みんながいなくなった後に、事務所にあるパソコンを盗もうと思っていたと。

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