第4話 宅調日

宅調日(たくちょうび)


 裁判官の世界で言われている、いわゆる「業界用語」です。

 裁判官というのは、法廷に座っているだけが仕事ではない。

 なんと申しても、たくさんの記録を読んで整理して、そして、

 判決文を書いたり、和解案をまとめたり。

 いやマジで、裁判官本人から電話かかってきたことあるよ。

 何でも書記官に投げとけばええ、なんてものじゃないのよ。


 要するにこれ、「宅」って言葉があるくらいだから、

 その日の仕事場は、自宅ってことになります。

 自宅で、必死で、いろいろ読んで、書いて。

 そういう仕事でしょうな。

 家におれてええななどと思うのは、相当の盆暗や。

 裁判所で人と会って、法廷にでも出ている方が、ある意味楽や。

 素人でも、そのくらいわかるわ。


 さてここで、司法試験崩れにもならない人間くずれのアホ作家。

 わしじゃ。

 なんと、出版業というか、編集者をすることにしてしもた。

 そうなると、自宅にこもらねばいけない日も多くなる。

 せめて、週に1日くらいのペースで。状況によっては週2日。


 これから意識して、そういう日を作っていこう。

 うん、それがいい。

 久々に、法律関係のブログを見て、そんなことを思った次第。


というわけで、本日は(意識しっかりした上での)宅調日の1回目です。

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