第35話 女三人、お邪魔するらしいよ知らんけど

タケの自宅。何事もなく普通についたらしいよ。


タケはとりあえず先に入り、親に了解を取りに行く。

いきなり押しかけてきたわけだしね。それも四人も。


でも、あっさりと…


「女の子!?あんたが!?どうぞどうぞ!入ってもらいなさいよ」


と、母親はあっさりと了承したらしいよ。


で、皆は家に上がると…


「こんにちは!三浦百合子です!健人くんにはお世話になってます!」


元気いっぱいの挨拶。さすがは百合子だ。母親も好印象になりそう。


「さ、さささ佐藤静流です…」


佐藤はひたすら頭下げて腰が低い。…これはこれで変な印象もたないか?


「あらあらご丁寧に…二人ともタケにはもったいないお嬢さんばかりで…」


おいおいタケの母ちゃん。別にこいつらまだ彼女ではないぞ。気を悪くするかもしれんからあまり言わないほうがいい。


ここで言っても、アタシの声は聞こえないから意味ないけど。


「おばさん。お久~」


一方軽く晶子は挨拶。


「晶子ちゃん!?大きくなったわね~久々じゃないのーたまには顔見せなさいよ」

「ゴメンゴメン」


そっか知り合いか。幼なじみだしおかしくないよね。

ただ、この様子だとタケと仲違いしてたこと母親は知らんみたいだね。





とりあえずみんなタケの部屋に来た。タケは母親に見に来ないように忠告、そして茶菓子を取りに行った。


その間の四人はというと…


「佐藤さん、タケと仲いいのね。前も掃除手伝ってもらってたし」


晶子が沈黙を破り、佐藤に話しかけた。そういや掃除の時出くわしてたね。


「は、はい…」


お、否定しないじゃん。仲疑われるかもしれないのに。

いや、友達と思ってるから深い意味で聞かれたと思ってないだけかもだけど。


「あ、佐藤さんは知り合いなんだ。僕は三浦百合子だよ!よろしく!」

「知ってるよ。あなた結構有名だし」

「そうなの?」

「男女問わずの人気者、学年の女子じゃ1、2を争うくらい有名じゃないかな。ちなみにアタシは武内晶子ね。あなたに比べればモブみたいなものよ」

「モブ!?そんな…君めっちゃかわいいのに、そんな卑下しなくても」


ホント百合子ってすごいんだね。他の女子からも一目おかれてるとはなあ。

そのわりにはタケは最初彼女を知らなかったけどね。


「かわいい…アタシが?」

「うん。しかもモデルさんみたいにスラッとしててスタイルいいし、背も高い。ちんちくりんな僕とは大違いだよ」


うん。そこが晶子の魅力かもね。

容姿もよく、モデルのようなスタイル。こっちも人気者でもおかしくないよ。


「…褒めすぎ。アタシのかわいさなんて大したことないって。三浦さんだけでなく、友達でもアタシよりかわいいの何人かいるし」

「いやご友人は知らないけど、僕よりも…」

「それにモデル体型って言っても、胸はまっ平らだからスタイルいいってのも嫌味に聞こえ…」

「わかる!」


いきなり前のめりになって顔を近づける百合子。


「僕もぺったんこだから気にしてるんだよ!同士!」


晶子の手をつかむ。


「ホント辛いよね…男女問わずバカにしてくるか、笑い者にするし…」

「おれはしてねえけどな!」


昼田が話に入るも無視される。


「アタシはあんま言われたことないけど…」

「それは友人に恵まれてるか、やっぱモデル体型で綺麗だからのどちらかだよ!僕なんかおまけに背も低いから…」

「いや、でも三浦さんはその分人気者で…」

「いやいや!武内さんのが…」


ヒートアップしてんな…

てか仲良くなれそうじゃん二人。



つづくらしいよ。


次回も家デートつづくよ

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