第34話  攻略候補勢揃いらしいよ知らんけど

 …三浦百合子。


 …佐藤静流。


 …武内晶子。


 タケの攻略候補勢揃いだね。

 初めてかなこれ…


 さっきまでの百合子と佐藤は修羅場にはならなそうだったけど、まさかの晶子乱入で雲行き怪しいらしいよ。


 家に行ける間柄の女登場だよ!?

 …気になってる相手だとしたら…いいようには思えないはず。


「なになに~また女の子?しかもかわいい子じゃん」


 ジト目で見てくる百合子。

 一方、佐藤はに反応する。


「み、三浦さん。ってそれだと自分がかわいいみたいに聞こえますけど…」

「え?うん。かわいいよ佐藤さん」

「そ、そそそそそそんなことは…」


 百合子は別にお世辞で言ってるようには見えないね。ガチでかわいいと思ってくれてるみたいだ。


 思いやり…あるねえ百合子。


「で、誰なの健人くん。彼女」


 …どう答えるかなタケの奴。

 あ…


 1 と、友達


 2 とりあえずみんな家に来なよ


 3 弟に振られた子


 …まあ3はない…って言いたいけど、晶子の評価を犠牲にして他二人に怪しまれないようにする、というなら悪くはないのか?

 少なくとも二人には弟を好きな人って事でライバル意識もなくなる。


 1は無難。

 2は話変えてるから百合子の印象は悪くなりそうな気もするけど…


 今回は三人に対してだし、全員分評価上がる保証はないよね。


「とりあえず、みんな家来なよ。あ、遊びにさ」


 勝負に出たね…

 晶子も諦め切れないって事か?


 この場合家に呼んで、それからの行動で三人の評価が動くかも。

 下手な事すれば自爆で三人の評価も下がりかねない…


「ちょっと、話かえないでよ」


 案の定突っ込まれたな。


「あ、あの、自分もいいんですか?」


 お、佐藤がのって来た。


「もちろん!家で楽しくおしゃべりしようよ」

「と、友達のお家にお呼ばれするなんて…初めてです」


 感謝感激してる佐藤。

 こんな彼女を見てれば下手に百合子も言及しずらいね。水を差すようなものだし。


「ね、百合子ちゃんもさ…」

「う、うん。どうせサボってるし…行こっかな」


 いいんかい。ま、とぼけられたからいいのか。

 でも晶子も来るなら結局言及されるだろ。


 まあ選択肢が出た影響だから気にしても仕方ないか。


「なんかよくわかんないけど、あたしも行っていいんだよね?」


 と、晶子。まあ話出したのこの子だし呼ばない理由はないよね。


「こいこい。全員で遊ぼうぜ。おれの家そんなに遠くもないしな」


 近いのはおおきいよね確かに。

 電車で1駅だっけ?


 一軒家なのもいいよね。多少騒いでもマンションとかと違って隣に文句つかれることもないし。


 …ただ、攻略候補を一つの場所に集めるとはね。大丈夫なのか?


 三人共タケに好意もってたら荒れる可能性あるよね…



「全員って事はよ、おれもいいんだよな?朝馬」

「え?…あ、うん」


 昼田…そうかお前もいたんだよね。

 いやむしろいてくれたほうがよかったりしてね。


 つづくらしいよ


 次回は自宅でなにすんだろ?


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