第21話 ダブルデートらしいよ知らんけど
当日。できる限りのおしゃれ…のつもりの洋服に身をつつみ、いざ戦場へ!
ーーちなみに天使のアタシにはセンスとかわからないので、タケの服に大しての感想はないらしいよ。
まああんま気合い入った服はやめとけとは言っておいたけどね。
一応ただの遊びと向こうは思ってるだろうし。
だからラフな格好してる。
…変な横文字書いてるシャツだけど。
「なあ、ラズ」
ん?アタシに声かけてきたよ。
「なにかな?」
「サポート頼むな」
おいおい美波くんだけでなくアタシにもかい!
「お前は普通の奴には見えないから近くにいれるわけだしさ…」
…まあ二人きりに水を差す事にはならないよね。見えてないから。
「選択肢が連続で出れば一気に好感度稼ぎできるんだが…」
「そう都合よくはいかないらしいよ。でも人によっては少ない数でも惚れてくれる可能性はあるよ」
「マジ?」
「その逆でいつまでたっても攻略できないなんて事もあるらしいよ知らんけど」
惚れっぽい人とそうじゃない人がいるのと同じだね。
「…とりあえず頼むよサポート」
「めんどっちーな。でも攻略は早くしてもらいたし…」
はーっ…仕方ないなー
♢
で、遊園地に来たぞー!
アタシは遊べないからどーでもいいけどね!
とりあえず待たせるわけにはいかないので約束の30分前に来たわけだけど…
「いるし!」
三浦姉妹もう来てるよ!あちゃー待たせちゃったか。
「どうしよ。美波と安野まだ来てねえのに…」
まあ彼らは義理ないのに来てくれるわけだし、そんな早くくる気にならないよね。
でも三浦姉妹が来てる以上遊園地に入らない選択肢はないよね。
「とりあえず挨拶して時間稼げば?それにデート回る順番も決めてるなら後から合流も可能でしょ」
「そうだな…ここで待って三浦達をさらに待たせるわけにもいかんし…」
意を決っしタケは二人の元へ。
あ、月人くんもね。
「お、おはよう三浦!」
おいおいちょっと裏声だぞ。緊張してんのか。
「あ、二人とも!おはよう!」
元気いっぱい胸いっぱいな挨拶する三浦百合子。胸はないけどね。
相変わらず妹ちゃんはモジモジしてるがペコリとお辞儀したらしいよ。月人くんもお辞儀で返した。
「は、早いな二人とも!まだ30分前なのに」
「うん!楽しみだったし向日葵が早く早くせかすからさ!」
妹ちゃんが姉の三浦を軽く小突く。姉妹の仲は気安くて良さそうじゃんか。
「ど、どれくらい前に来たんだ?」
「ん?え~っと…一時間くらい?かな!」
い、一時間!?ってことは約束の一時間半前に来たってこと!?
…これじゃ誰でも待たせる事になってたな。約束の二時間も前にくる人なんてそうそういないだろうし。
まあ三浦というより妹ちゃんの要望だったっぽいけど。
「さあ!入ろう!」
お、三浦がタケの手を引っ張った!
「お、おいおい!」
引っ張られ二人は先に。そして残された弟と妹。
「…僕らも行こうか?」
「は!ははははははい!」
二人もゆっくりと向かう。
んーこれは妹ちゃんと月人くんを二人きりにさせたかったからかもな。
多分途中で別れる算段なのかも。
でもタケとしてもそれは好都合でしょ。
さあ攻略への一歩だ!
美波くん達と合流できるかな?
つづくらしいよ
次回は遊園地回るらしいよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます