第11話 とりあえず情報集めらしいよ知らんけど
「スポーツマンが好みねえ…正反対だわ」
ちなみにタケは運動音痴らしいよ。
まあでも好みじゃなくても攻略可能なわけだし、そこは気にせんでもいいと思う。
「ギャルゲーアイ切れる前に他二人の情報も見に行くぞ」
はしりだすタケ。
廊下は走るな!!
◇
図書室来たらしいよ。
狙いは図書委員佐藤静流。
入室し、カウンターにいる佐藤静流を発見する。
「オレ警戒されてるから、二人は適当に本の貸し出ししてきてくれよ。そのスキに調べるから」
この間びびらせたもんね。
言われた通り、美波くんと安野くんは適当に本を持っていき貸し出し手続きしだすよ。
「よしチェックだ!」
またぶつぶつ言い出す。
一一プププ。
「だーから身長体重はいーっての。オレより高いのはわかるから」
別に佐藤さんも大きいわけではない。
160あるかないかくらいだね。
「家族構成もいい!…ふんふん胸のサイズは貧乳だが、まだ三浦よりはましか…Aはあるようだし。でもなあ…」
まだ言ってんのか。
そこはもうわかってる事だろうに。
「趣味は読書に紅茶が好きで…好みは頭のいい人。……厳しいな」
別段タケは成績よくないらしいよ。
「二人に興味もってもらうなら両方鍛えるわけだろ?きついわそれ」
なら一人にしぼれって話らしいよ。
とき○モじゃないんだから、他の女の子と遊ぶ必要ないし。
「次は武内か…でも佐藤さん以上に避けてきそうだしな。後ろから見てもいいんだけど、じっとしてもらわないと見えずらいしな」
ギャルゲーアイによって浮かぶ文字は、相手の動きに作用してるからジャンプしたら上に動いたりする。じっくり見るなら止まってもらう必要あるね。
「誰か話しかけてくれよ。立ち止まらせる必要があるんだ」
…と美波くんを見る。
ため息ついて美波くんは向かう。
あまり人と話すの好きじゃなさそうだから気が進まないらしいよ。ごめんね。
「…あ、あの、武内…さん」
呼びかけられた武内晶子は振り向き、美波くんを見る。
「あれ?美波くんじゃん。どうかした?」
あれま、タケを睨んでたときの印象しかなかったから、こんな気安い感じに話しかけて来る子とは思わなかった。
少し笑顔も見せてるし。
…美波くんがイケメンだからか?
「いや、……あの……なっちゃん、見なかったかな」
「夏目?さあ。…何か用事?」
「いや、用事というほどでもないのだが…」
とにかく話しかけて時間稼ぐために友人の居所聞いたのかな?
なっちゃん…クールな美波くんがちゃんずけというかあだ名で呼ぶ相手か。どんな奴かな?夏目って名字だろうし、男か女かもわかんないらしいよ。
って、それよりまず情報見てるのかな?タケの奴。
「だから身長体重はいいんだって!!」
相も変わらず身体測定データからか。
「え?好みはイケメン!?こいつは全く…」
まあ
「夏目とよく仲良く出来てるよね~幼なじみなんだっけ?」
「あ、ああ。他にも幼なじみはいるけど、付き合いの長さはなっちゃんが一番かもな…」
「他のって神条とかでしょ?中神とかいうのも昔いたよね」
あれ?こっちはまだ話つづいてるらしいよ。
わりとおしゃべりなのか武内は。
一方タケは調べ中。
「どれどれ…胸はやっぱ見事なまでのまっ平ら…」
「「おいお前」」
誰かに話しかけられたらしいよ。
「へ?」
振り替えるとそこには……金髪の、目付き悪い女ヤンキーの姿が。
「攻略は不可か…あの、なにか?」
どさくさに紛れて攻略可能か見てたらしいよ。なかなかめざとい奴……
「…お前…なにさっきからぶつぶつと武内見ながらほざいてるんだ?」
あ、こらヤバい。
変態だとか、ストーカーだとか思われてるらしいよ。
しかもこの女ヤンキー声でかいし、武内晶子に聞こえる。
「あ、いや、その…」
目をそらすタケ。
おいおいこれじゃあ…
「…お前胸がどうとかさー」
「いや違…」
違くはねーだろ。
さーてどうなる、変態呼ばわりされるか!?
つづくらしいよ。
次回はこれを切り抜けたら情報整理かな?
あとそろそろプロフィールまとめるかも。
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