30話 泣きの二回お願いします!(土下座)


「おいこら! 3ヶ月近くも放置するとは何事だ! その間土下座で放置されてたんだぞ!」


 あ、すいません。

 なんの話かわからない方、前回の話の投稿日ご確認ください。

 投稿日? 何を言ってるんだろうね僕は。


「それはそれとして! 泣きの二回お願いします!」


 タイトルと同じセリフ言うな。

 あとダメだよ。負けたんだからさ。重要拠点の場所吐いて自決しな。


「そんな殺生な!」

「三勝したほうの勝ちと言ったのはそっちだろ」

「それはそれ、これはこれだワン」


 うぜえ……


「おら! たなおじも土下座しろ!」

「はい! お願いリブラくん! 泣きの二回!」


 あのさ、田中のおじさん。なんでナチュラルにトイプードル(自称)隊長の言うこと聞いてんの。

 あんたはこっちに戻ってくればいいんだから。


 居場所はこっちって前回わかったはずだろ。


「条件飲んだら次は何のメリットあんの?」


 ピアスが食いつく。


「え? じゃ、じゃあ……」


 トイプードル(自称)隊長がモジモジしだす。……キモ。


「オイラが仲間になってあげてもいいよ?」

「罰ゲームじゃないか」

「誰が罰ゲームじゃ!」


 こんなの仲間になんてしたら百害あって一利なしでしょ。

 むしろ僕たちの敗北を意味しそう。絶対疫病神だよ。むしろ敵側にいたら敵が壊滅しそうだから敵のままでいてね。


「誰が疫病神じゃ!」


 心読むな。


 そもそもあんたの復活で敵が何人か犠牲になってるわけだし、疫病神そのものでしょ。

 疫病神隊長に改名したらどうだい?


「誰がビンボー神隊長じゃ! キングボ○ビーか!」


 なんでそうなる。

 そしてそのゲームは実はやったことないから反応に困るんだよね。


「じゃあ首領の眠ってるアジト教えるから!」

「眠ってる?」

「ああ。今、実は首領のシグマ様は封印されていて身動きとれないんだ」


 ん? じゃあ封印解けないようにすれば、首領には戦わずして勝てるわけか!


 え? 敵のボスと戦わずに勝利する物語なんてない?

 いいんですよ。これはそんな真面目な物語じゃないですからね!

 前代未聞、首領の復活阻止してこの物語を終らせますよ!


「な、なんて恐ろしい事を考える奴だワン!」


 いや、お前が居場所教えるんだからその片棒を担いでるだろ。


「ところで、何故首領は封印されてるんだ? 王様が送り込んだ勇者候補達は全滅したらしいけど、その中の誰かが?」

「あいつらはうちのトップクラスの部隊にいとも簡単に倒されたワン。ゲームで言うところの中ボスとかにいきなり挑んだようなものだからな。ワン」


 ……つまり、レベル1なのにいきなり強すぎる相手と戦わせられたってこと?


 王様の言い分。

『だって、雑魚と戦う時間とか無駄でしょ? ならさっさとボスのところ行って、戦い終わらせた方がいいべ? テへペロ!』


 あのジジイ! 戦いもまともにしてきてない勇者の玉子達がいきなりそんな敵に勝てるわけないだろが!


 悲報。勇者候補達千人が全滅した理由がわかる。


 僕たちはエリスお嬢様の指示で敵に挑んでたから、王様の意見は聞かなかった。だから順調に進めてレベルも上がってきてるわけか。

 お嬢様にピアスは元々強かったのも相まって。


 やっぱ王様は人類の戦犯じゃないか。あの人もある意味敵だろ。


 僕はエリスお嬢様を見る。彼女は頷く。


「帰ったらおじいさま処刑しますわ」


 僕も頷く。


王様『頷くなよ!』


 まあ待ってなあんたの処刑編も今度やるから。


王様『ええ!?』


 ところでなんでここにいない王様と会話出来てるのかって?

 まあ、そこは置いておいてください。この作品に野暮なツッコミはいらないので。


「で、封印されてる理由は?」

「おいらがボスにドッキリ仕掛けようと封印装置間際に連れてったら始動しちゃったうえに、かなり厳重な封印を手が滑ってやっちゃったんだワン」

「……なんですぐに解除出来なかったの?」

「解除方法忘れたのと、装置動かしまくって壊したからだワン。みんなで封印解こうと頑張ってるとこだワン」


 ……やっぱ疫病神じゃん。




 ――つづく。



「これむしろこの隊長生かしてた方が、戦況良くなるかもね。ていうか結局泣きの二回どうするか決めてないし」


「次回 泣きの二回お願いします! part2 (土下座二回目)つづくんかいこのくだり!」

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