勇者は聖女で聖女も勇者
@manabo-
第1話 勇者と聖女の子
―ある日の日中―
「まだまだ甘い!もっと踏み込んで来い!」
「はい!!」
12歳になったばかりの少年が実の父と熾烈な剣戟を見せていた。
―はたまたある日のこと―
「浄化の灯!」
「んー発動できてはいるけどまだまだ制御が甘いわねぇ。これじゃあ悪魔だと逃げてしまうわね」
「わかりました母上もう一度やってみます」
12歳になったばかりの少女が実の母と神位魔法を発動していた。
この二人いや、ひとりの子供がやっていることは周りの子と比べれば異常であった。その剣の腕前はそこらの冒険者では太刀打ちできないほどで魔法に関しても同じことが言えた。
だがしかしそれも当然といえば当然なのかもしれない。この子供は勇者と聖女の子供なのだから。
勇者と聖女は自分の子供の特殊性による困難を少しでも減らすために自分たちが培ってきたものを一生懸命伝えた。
「「お前(あなた)には普通に生きてほしい」」
12歳になる年には学院へ送り出さなければいけない。
大事なたった一人の子供を
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