転生してイケメンになったので勘違いブスを成敗する

なゆた

第1話 お前らマジ覚悟しろよ?

40まで童貞なのは、俺が悪いわけじゃない。抱きたい女がいないからだ。


中川海人は、暗い部屋でPCゲームをしながらぶつぶつと呟いていた。


まず、リアルの女というのは勘違いブスが多すぎる。お前らはどの面下げて「高身長な金持ちイケメンと結婚したい♡」とか言ってんの?金持ちイケメンにも選ぶ権利があるだろブス。


私達の理想は〜顔がイケメンで、身長高くて、高学歴で、スポーツが得意で、人脈あって、実家がお金持ちで、優しくて、浮気しない人♡じゃねえだろうが。それを言っていいのは、未整形美人で、シリコンなし巨乳で、スタイル良くて、料理得意で、女友達が多くて、お嬢様育ちで、優しくて、浮気しない女だけだ。そんなやつ二次元にしかいないだろうが。


だから俺は、大人しく二次元の嫁でヌいてるってわけ。素直だろ?女はこうあるべき、なんてブスどもに説教したりなんかしないんだよ。


まあ、説教したところでブスどもに貧乏な低身長ブサイクハゲがなんか言ってる(笑)って袋叩きにされて終わりだ。ブスとハゲの戦いなんて誰が見たいんだよ。


海人はため息をついた。強がりながらも本当は、結婚したいし、童貞を卒業したいのだ。


もし、世界がぶっ壊れたら、俺は超高スペックなイケメンに生まれ変わりたい。勘違いブスどもに説教して、世界に1%しかいないと言われている本物の美女と付き合いたい。


海人は強く願った。強く強く、歯ぎしりをして歯茎から血が吹き出るほどに願った。


すると、ゴオオオオオというとてつもない大爆音と、カーテンを無効化するほどの強すぎる光に包まれ、地球は巨大隕石によって大爆発した。

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