第5話【怪しい団体】
「ふぁ〜……マスター?おはようございます…」
「すやぁ…」
「おーい、マスター、起きてください!朝ですよー」
「ん……んん〜……すやすや…」
「もう…早く起きてくださいよー!!!」
「はっ!!……ショウ?」
「おはようございますマスター」
俺は冷や汗をかきながら飛び起きる。
「また……夢なのか?…」
「?何言ってるんです?もしかして、寝ぼけてますかー?」
「…………そうだな、少し、寝ぼけてたみたいだ」
俺は少し心を落ち着かせる為に、ゆっくり、深呼吸をした。
「ふぅ〜………」
ぎゅ……
龍牙は手をぎゅっとする。
すると手元から、何かガサッ…と、音がした。
紙のような音だった。
龍牙はそっと手元を見る。
「これは……」
そこには、あの時渡された地図が、龍牙の手元に置いてあった。
「マスター…それは?」
「………これは、地図だ…」
「それは見れば分かりますよ。でもなんで地図があるんですか?」
「夢じゃ…なかったのか……」
「ん?どういう事です?説明してください!」
「……昨夜、ちょっと不思議な夢を見て、起きてしまってな、寝れないし、お前も寝てるから、起こしちゃ悪いと思ってな…ちょっと外に涼みに行ったんだ。そしたら、お前の兄……ラトに会ってな…」
「ラト兄さんに会ったんですか?!」
「あぁ、それでこの地図を…また渡されてな、ここに来いって言われたんだ。」
ショウに地図を見せる。
「……なるほど…」
『なんだろう、ここに…見覚えが…』
「どうした?ショウ?」
「いえ…なんだか……微かに…何かが…知ってるというか、いっ…」
「大丈夫か?!」
「大丈夫……です、ちょっと頭痛がしただけなんで。ここ……行ってみたいです…」
「言われなくても行くつもりだ、だが何があるかわかんないからな…備えあれば憂いなし、備えとくぞ」
「はい!!」
俺たちは荷物をまとめ、家を出た。だが…
これから何が起こるのか、龍牙は知る余地もなかった…
「……マスター…」
「大丈夫だ……俺の後ろにいろ……」
龍牙達の前に、何やら凶器を持った、宗教集団みたいな団体が、俺らの行く手を塞ぐ。
「く……」
「マスター…本当にここで合ってるんですよね?なんだか僕…嫌な予感がするというか…」
「地図では合ってるはずだ、だがまぁ確かに、嫌な予感はする…念の為ショウは俺の後ろにいろ。」
「はい……」
地図にそって、2人は歩く……
歩く先には、不気味な建物があった。
「……ここの先らしいな……」
「なんだかここ…僕嫌です……」
「あぁ、だが、ここしか道はないみたいだな……」
「うぅ…」
「大丈夫だ、ショウ、俺がついてる…」
ゆっくりと、先に進む…すると……
「何者だ!!!」
「?!!!」
「ひっ……」
「何者だ、お前ら……もしや侵入者か?」
「いや、俺らは……」
「……そこに居るのは…もしや……」
ピーー!!!
笛を鳴らす誰か、その音に反応したのか、次々と人が集まってくる。
「この者たちを捕らえろ!!!」
「うおおおお!!!」
「マスター……」
「大丈夫だ、後ろにいろ……俺が絶対、ショウを守る…」
敵は目で見る限り7人程度、だが時期に増援が来るだろう…
「俺たちを捕らえるってことは…敵って認識で……いいよなっ!!!」
龍牙は目の前の1人に向かって突撃する。
「オラァ!!!」
第5話【怪しい団体】
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