自我を持つこと

 「この人生は一度きりのもので、時間は巻き戻せずやり直しも効かない。他人は口出ししてくるが一切責任を取ってくれないし、自分の人生は自分のものである」これに本当に気付いたのは25、26歳くらいだろうか。つい最近だ。遅すぎると思う。ぼんやりと生きている間にも時間は過ぎていくし、正直それでもやっていける。学生の頃は勉強、社会人になってからは仕事にひたすら取り組み、家庭を持ち、一生を過ごす。とても立派なことだ。ただ、50歳とか60歳になったとき、もしくは忙しい人生を走っている最中に「なんだこの人生……」と我に返って虚しくなる、そうなるのではという恐怖がある。

 自分の意志でやりたいことを見つけて、やり遂げる人生を送るべき。それに気付いてはいるが実現は難しい。生活を回すので精一杯だ。それでもやらなければならない。やりたいことをやる人生にする。とりあえず自分は、文章を書いている。

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