MSH【01】 怠惰の束縛 [ランクーBARELY]

 MSH【01】の行使に掛かる時間はおよそ30分程度とされています。

 MSH【01】の行使に特別な道具や環境などは必要ありません。


 MSH【01】の行使は『作業の障害になる感情を無力化』する事を目的としています。


 MSH【01】の行使中は術者が定めた特定の作業が終了するまでその作業を終了する事が出来なくなります。

 特定の作業を中断しようとする感情が途中で湧いても、その感情が術者の行動に影響を与える事はありません。


 勉学、調理、芸術品の作成など様々な作業に対してMSH【01】を行使する事が可能です。

 作業終了までの時間が膨大なものに対してMSH【01】を行使してしまうと、生理現象や生命維持の為の行動が出来なくなる危険性があります。

 1日に4回以上MSH【01】を行使してしまうと感情が喪失してしまう危険性があります。



 MSH【01】は以下の4つのステップを踏むことで行使する事が出来ます。


 ステップ1 自分が作業に取り掛かる環境を観察して声に出す。


 自分が作業に取り掛かる際、目に映る物や環境を軽く観察します。

 例えば勉学に励む場合は机やノートや筆記用具、料理を行う際にはまな板や包丁やフライパンなどがあるでしょう。


 これらを視認した後、今自分が置かれている環境を声に出して説明してください。

 この際、三人称視点の小説における地の文を意識することを忘れないでください。


 一通りこの作業が終了した後、先ほどと同じ台詞を3回繰り返してステップ1は終了です。



 ステップ2 自分の感情を声に出す。


 ステップ1終了後、自分の素直な気持ちを声に出してください。

 ステップ2は自分の本心を偽らない事が重要です。

 もし、『面倒くさい』『早く作業しないと』『遊びたい』などのMSH【01】の行使を否定するような感情を抱いてしまった場合でも、遠慮なくその感情を声に出しましょう。



 ステップ3 呪文の詠唱


 ステップ2終了後、以下に記す呪文を10回唱えてください。

 『台詞は地の文へ成り下がり。地の文は台詞へ成り上がる』

 この呪文の詠唱中に抱いた感情は声に出さない様に務めましょう。



 ステップ4 自分の行動を声に出しながら作業に取り掛かる


 呪文の詠唱が終了した後、自分の行動一つ一つを声に出しながら作業に取り掛かります。

 この時もステップ1と同様に三人称視点の小説における地の文を意識することを忘れないでください。



 MSH【01】を行使した後は必ず自分の体が自分の感情に元図いて動くか確認する事を徹底してください。

 そうすればMSH【01】の神秘は貴方達を次のステージへと引き上げてくださることでしょう。

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