心ってなんだろうと思った

心とはなんだろう。

ぼくは、ごりごりの唯物論よりだったのだが、たまたま、心の哲学にふれることがあった。それで、ちょっと、心とは何かを気にしている。


意識、志向性、なんて言葉が出てくるのだが、そんな専門的なことは、まあ、いいだろう。


見て、感じる。これだけ言うと、どうも、目の機能を思いだし、視神経から、脳に信号がいくんだろ、と思う。大抵の人はそう思うんじゃないか?


だが、感覚は、どこにあるのか。そこを考えるものらしい。


脳に記憶があるから、それが浮かんでいるんだろ。ああ、ぼくもそう思っていた。


唯物論ではなくて、唯心論というのもある。

これは、全部、心によって世界は存在するという考え方だ。物理とか化学に慣れた我々には、なにを言っているんだという話だろうが、けっこう面白い。


モノを認識するのは、心だ。だから、心がないと、それはそのものとして存在していることにならない。だから、心あってこそ、世界は存在するのだ。と、こんな具合の話を、めちゃくちゃ論理をたくさん使って、説明するのが、唯心論だ。


例えば、熱い。この感覚は、モノの性質ではない。一応、今の世の中では、温度が高くて、それを皮膚の神経が感じたから、だろ?なんて言い方になるだろう。でも、神経に信号が流れたけど、それをどうやって、熱いという概念に結びつけているのだろうか。同じ温度でも、暖かいとか感じることもある。例えば、サウナなんか100℃の中にいるけど、まあ、全身やけどするくらい熱いなー、なんては思わないだろう。


とにかく、受け取った感覚を、熱いとか冷たいとか、そういう概念に振り分けているのは、心という何かがあるからなんじゃないのか??という話だ。


専門書を読むと、何にどの名前をつけているのかからなかなか難しい。


ぼくも興味こそ持ったが、続けても、偉そうな学者気取りで話せるようにはなれなさそうだ。本当に、考えもしなかったことを、たくさん突きつけられる。そこが哲学の楽しいところだ。当たり前に思っていることは、なんとなくいつも通りになるだろうという前提で、細かく考えていない。人間ってなんだろうって、たくさん考えた人がいるのを知るのはいいことだと思うし、ある番組もやってるし、本もあるんだけど、意外と悩みに対しての返答のようなものがけっこうある。


今後は、哲学ブームがくるのかもしれませんね。


さて、ぼくも、理解するんだ、なんて肩肘はらずに、先人の探究とその知恵に、触れさせてもらって、ほんのりと、新しい世界に気づかせてもらおう。


難しくて、頭が沸騰しそうになるけど、面白さがあるんですよ。

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