そろきゃんさんリクエスト。凍結。コメマラ。朱々

第1話

朱々が凍結した。

その知らせを聞いたのはお昼を過ぎたころの公式からの発表だった。

通知を入れているので、ツイート内容は確認していたけど、何の前触れもなかったし、理由が思い当たらない。

その日の配信で、きみはいつものように笑っていた。

僕や、ほかのリスナーさんたちも安心したように、いつものようにたくさん遊んだ。

凍結なんてすぐ解除されると君も言ったし、経験のある人がアドバイスをしていたから安心して遊んでいた。

一週間たっても解除されくて、君は二個目のアカウントを作ったよ！と笑った。

事務所と相談した結果、こっちのほうが早いといいつつも、僕は最初のアカウントを大切にしてほしかった。

だって君が頑張った証じゃないか。このまま捨ててしまうのか！？本当はそういいたかった。

だけど、凍結しても毎日配信をやめない君に言えなかった。

僕はだんだんいかなくなっていった。

君が笑っているのを見るたびに僕の気持ちが踏みにじられる気がした。

二個目のアカウントをつくって二週間後。君はまた凍結した。

今回も理由は思い当たらない。はやりの乗っ取りにでもあって、事務所が凍結させたのだろうか。

どうせ今回も、心当たりないなぁ～と君は笑うのだろうし、僕が気にかけてやる必要もない。

なのにどうしても気になって配信に行ってしまった。

君はやっぱり笑っていた。

だけど、君は急に『愚痴っていいかなぁ？』と言って、僕たちの返事を待たずに泣いた。

その時初めて、ずっと気にしていたのは自分だけじゃなかったんだって、僕も泣いてしまった。