僕の許嫁はまさかの...

「え?」



純花が俺の許嫁?嫌という訳では無いし、むしろ嬉しいのだが、意外だな。


純花は俺の従兄弟で小さい頃からよく一緒にいる、髪はショートカットで綺麗な水色だ。



「あ、純花が俺の許嫁だったのか」


「そう!嬉しい?」



そう言いながら俺のことを上目遣いで見てくる、可愛い。



「ああ、嬉しいよ」


「本当!?」


「本当だよ」


「やった〜♪えへへ♪」



純花がピョンピョン飛んでいる、可愛い。



「今日から暗慈くんの家に住むからね!」


「え?」


「その反応だとまたおじさん暗慈くんに伝えてないんでしょ、も〜いつになったら直してくれるの!?」


「父さんに言っておくよ」


「うん、お願い。」


「で、僕の家に住むって言うのは?」


「そのまんまの意味だよ、今日から私たちの同棲生活が始まるね」



とりあえず考えるのはよそう、案外考えない方が幸せなことだってあるからな。



「そうだね、とりあえず中に入ろうか、ちょうど1部屋空いてるからそこを使うといいよ。」


「ほんと!?あ、でも寝るのは一緒だよね?」


「う...うん」



純花のはくが強すぎて勢いで返事をしてしまった、こんなところで能越のうえつを使わないで欲しいね。



能越とは一部の人のみに現れる超能力みたいなもので、人によって使える能力が違う、例えば純花は迫眼、迫眼は眼だけで相手を怯えさせたり出来る能力。


僕は能越を3つ持っている、1つは迫眼、2つ目は、毒針、毒針は毒の着いた針を飛ばせたり、身体から出せたりする、3つ目は縄、身体中の至る所から縄が出せる、普段は移動手段、拘束用に使っている。



「もうお昼時だから何か食べようか。」


「あ!私作るよ!」


「ほんと?じゃあお願いしようかな」


「任せといて!」



純花がお昼ご飯を作っている間にお皿を出したり、机を拭いたりしている。



「出来た!」



純花がフライパンをこっちに持ってきてお皿へ移す、今日のお昼ご飯はパスタだったようだ。



その後お昼ご飯を食べ、さっきと変わらずゴロゴロしている。


夜ご飯はどうしようかと考えていると、暗殺協会用のスマホに電話がかかってくる。


プルルル・・・ガチャ


「はい」


「暗慈さん」



「依頼です」

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