仮想戦機ヴィルトゥエル〜黒い灰〜
鷹夏 翔(たかなつ かける)
Chapter1:仮想戦機ヴィルトゥエル
黒い灰
正体不明の人型兵器によって大きく変わってしまった世界。
なにもかも破壊され、国政は安定せず、各国は次々と自滅していった。
いまの世の中は“世界政府”と機動兵器――通称『パンツァー』を開発する複数の企業によって管制されるも、争いが絶えない日々は続いていた。
そんなとき、未知のパンツァーが現れた。数多の武器を搭載し、敵を跡形もなく消し炭にすることから『黒い灰――シュヴァルツ・アシェ』と呼ばれるようになった。
この『シュヴァルツ・アシェ』というパンツァー、目撃者によって姿形が異なり、ある者は『二脚人型の中量パンツァー』、ある者は『逆関節脚獣型の軽量パンツァー』と告げていた。そのせいで別のパンツァーではないか? と疑われたほどだ。
未知のパンツァーの存在に、世界政府と企業たちは技術促進のため血眼になって探し、遂にそのパイロットであるひとりの青年を見つけだした。
しかし青年は『シュヴァルツ・アシェ』を誰にも渡さなかった。それどころか彼らが保有するパンツァーのパーツと武器を奪い、追手を返り討ちにし、さらにはひとつの企業を壊滅させた。
『シュヴァルツ・アシェ』の圧倒的な力に危機感を抱いた世界政府は青年をテロリストとして指名手配。一方で企業たちは『シュヴァルツ・アシェ』の技術を狙い、世界政府の目を盗んで裏で暗躍する。
かくして『シュヴァルツ・アシェ』を巡る戦いが幕を開けるのであった。
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