第15話 海に行こう!

悠真から聞いていた4人で遊びに行く約束の日が来た。

どうやら海に行くらしいので朝から準備して出かけることになった。

水着は去年悠真と行った時の物があったので買いに行く手間が省けた。

芹奈とはあの後、付き合うことになった。

夢のようだが、夢じゃない、俺が幸せにしてみせる。

そろそろ家を出ないと電車に間に合わない。

俺は集合の駅に電車に乗って向かう。

「お、悠真もう来てたのか」

「あぁ、廉、ちょっと花村さんの水着が楽しみで起きちまったんだよ」

最近毎日、花村さんのことを俺に話してくるのだ、そろそろくっつけないと拗らせそうだな。

「うわぁ」

「なんだよその引いた目は!お前だって谷川さんの水着見たいだろ?」

「何を当たり前のことを、俺だって男だ」

「くっそぉ、普段なら俺が煽る側なのに……」

「はっはっはっ」

「随分と楽しそうだね〜」

「廉くんおはよう」

そんなことを話してる間に女子2人が着いたようだ。

「2人ともいい心がけだね〜、女の子より早いのは好感度高いよ〜」

そんなことを花村さんに言われて少し嬉しそうにしている悠真と無言で俺の隣に来てくれた芹奈。

俺は芹奈と手を繋いだ、すると芹奈はこっちを向いて嬉しそうにしてくれる。

「うわぁ、神崎くん見て、付き合ってまだ全然なのにもう二人の世界を作れるようになってるよ」

「ずりぃぞ!廉!」

俺はそんな2人を無視して

「早く行こうぜ、先にお昼ご飯にするか?」

「あ〜、早めに昼飯食べてから行くか?」

「そうしよ〜」

俺は芹奈を連れて花村さんと悠真の後ろを歩く。

「ねぇねぇ、耳貸して」

「もしかして神崎くんって美咲のこと好き?」

「あ〜、そうだよ、多分あれが初恋じゃないのかな」

「え!?そうなのめちゃくちゃモテるって聞くけど」

「あいつ、告白されて付き合うまでは良いんですけど、なんというか慣れてないせいかモテる陽キャ女子に別れを切り出される感じです」

「あ〜、すごいとっかえひっかえな感じなのに慣れてないんだ……」

「あいつから告白したのは0回ですね」

「ほぇ〜、あの2人多分両思いになるのかな、美咲もちょっと神崎くんのこと気に入ってるっぽいんだよね」

「そうなんですか!?」

「声が大きいよ、多分私たちを置き去りにした後に色々あったんだろうね、ちょっと意識してるよ美咲」

「あ〜、あの後、ゲーセンで遊んだりナンパから助けたとか聞きましたね」

「あ〜それかもなぁ、美咲告白されるのに付き合わないから乙女なんだよ」

乙女みたいな反応をよくする人が何を人のことを言えるのだろうか。

「いてっ」

「へぇ、乙女な反応はお気に召さない?」

「いえ、本当に可愛くていつもドギマギしてます」

「よろしい、私だって初めてなんだから仕方ないでしょ……」

そう言ってむくれる芹奈は本当に可愛い。

「許してあげる」

「ありがたき幸せ」

「おーい、そこの2人〜、イチャイチャしてると置いてくぞ」

「ごめんごめん」

「ごめんね〜美咲〜」

悠真が過去にないほど緩んだ顔をしているレアだな。

俺たちが世間話に花を咲かせていると、ご飯屋に着いたようだ。

有名な店で品揃えがよくお手ごろ価格で学生に優しいのだ。

「みんな何にする?」

「ん〜、俺はこのカツ丼で」

「私はこのカルボナーラにする〜」

「俺はじゃあハンバーグのセットにしようかな」

「店員さん、カツ丼とカルボナーラとハンバーグのセットとボロネーゼでお願いします」

「かしこまりました」

芹奈が店員さんに注文してくれたので、俺は飲み物を悠真と取りに行く。

「芹奈、飲み物は何がいい?」

「花村さん、飲み物は何がいい?」

「私はコーラかな〜」

「ん〜、カルピス!」

可愛いな

おっと、睨まれてしまった……

俺たちが飲み物を取りに行くと

「なぁ、廉」

「頑張れよ、偶然俺たちはどこかに行くかもしれないが、花村さんをしっかり守りながらエスコートするんだな」

「ありがとう、流石廉だな」

そんなことを話しながら戻ると、花村さんが少し顔を赤くして、芹奈がとても生き生きとしていた。

多分、芹奈が花村さんに俺が悠真に言ったようなことを言ったのだろう。

「持ってきたぞ」

「おー、ありがと廉くん」

「あ、神崎くんありがと……」

「お、おう!」

それからしばらく雑談をしていると

「そういえば2人はどこまで行ったの?もうキスまでしちゃった?」

「してないよ、まだそんなに付き合って長くないからね」

「え〜、さっきはあんなに2人の世界でイチャイチャしてたのにぃ〜」

そんなに二人の世界と言われるほどイチャついていたのだろうか。

俺は少し自重することを考えながら、全員がご飯を食べ終わったのを見て財布からお金を取り出した。

「美味しかったね〜」

「そうだな」

あの後も何かと2人で仲良さげに話している悠真を見ながら芹奈と手を繋いで海に向かう。

「じゃあ私たちは着替えてくるから、ここで待ち合わせね〜」

「おう、行ってらっしゃい」

芹奈の水着楽しみだなぁ〜





投稿遅れそうやからちょっとここできるわ

遅れてすまん

応援してくれ頼んます!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る