夢と海の夢話

いと

第1話 友達

僕は教室の扉を開ける その瞬間目に飛び込んできたのは国語の教科書だ 痛い 国語の教科書をぶん投げられ ぶつかった所はジンジンして痛い その時、いじめられるなら物理攻撃ではなく精神攻撃の方がまだマシだと思った。

過去に海氏(かいし)という友達がいじめにあっていた僕と同じ、物理的な攻撃だった 僕は次の標的にされるのが嫌で見て見ぬふりをした 体より、心の方が痛かった。

なぜ自分は大切な友がいじめられてるのに見て見ぬふりをしてしまうのだろう…と思うと、心が痛くなった。そして、2014年4/3に友達の海氏が亡くなった。葬式の次の日、学校に行ったらいじめの標的は僕に変わっていた。毎朝毎朝教科書やらノートやらチョークやら黒板消しやら投げつけられ体はボロボロ だがまだ精神攻撃はされてないから心はボロボロじゃない。それだけは誇りに思う(?)物理攻撃だけじゃそんな簡単にへこたれはしない。ざまぁみろ と思っていたら次の日からは精神攻撃が始まった 意味がわからなかった昨日までずーーーっと物理攻撃だったのに……と思いながら帰宅した「ガチャ」っと扉を開けるが… もちろん家には誰もいない。

なぜなら親は離婚し母と母子家庭で住んでいる……がしかし、母は商売女と朝から晩まで帰ってこない最悪最低不快不潔不敬女だ なんなら早く死んで欲しいと思ってる そんなことを考えながらベットに寝っ転がった

その瞬間背中にヒヤッと氷水を背中にぶっかけられた感じがした。そして後ろを振り返ると少年らしき半透明の霊がこちらをじーーーっと見ている

驚いた僕は後ろに下がり布団を頭まで被った 心臓がバクバクだ死ぬの?え?死ぬの?と何度も何度も思った

そしてその少年に布団を剥がされそうになった 力が幼少期のゴリラの握力なみに強い………

僕は唸りながら剥がされないようにした それから3分後、とうとう剥がされてしまった 人生の終わりか…?と思ったら違った

僕の布団をひっぺ剥がした少年は亡くなったはずの海氏だった____.

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夢と海の夢話 いと @itou_886

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ