第11話 毒の器用な使い方
私は毒水を魔力を行使して渡る。いやぁ、本当に毒への抗体があってくれて良かったよ。そういえばなんだけどさ、私のこの毒への抗体やスキルっていつ手に入れたんだろう。前に白峰さんから渡された本の中にスキルが載ってあるのがあったんだけど、その本に載ってあった条件に私が当てはまっているとは思えないんだよね。
だって『想像を絶する努力と途方もない経験』が必要だって書いてあったんだよ?私はそんなのをやった覚えは無いからね。何より私って、特異能力に目覚めてから一週間しか経ってないっていうね。魔法に目覚めた時も探索者協会の人達からは散々驚かれて、疑問をぶつけられたよ。でもね、一番驚いたいのは私だよ!?
何で特異能力に目覚めから数日で、スキルにも目覚めるのかなぁ。話は変わるけどさ、私の成長速度って異常なんだね。魔法使える様になって、申告してたら怒鳴られたんだよ?『なんでそんなに早く、魔法を使えたのか』とか聞かれても、分からない物は分からないんだから仕方なく無い?『ごめんなさい、分かりません』って言ったら『嘘ついてんじゃねえよ!!』って怒られた。
いやまぁね?大切な人を守りたいとか、人類の為になりたいとか、そんな高潔な意志を持っていたら、『まぁしょうがないよね』って許してあげたよ?でもさ、あの男性は違うんだもん。自身の欲望の事しか考えてない、薄汚い人間。彼奴らみたいな、私を虐めていた奴等みたいな人間だった。
知りたくなかった、見たくもなかった。でも私がその人達を目に入れる度にその情報が入ってくる。目を閉じても周りの気配を感じてしまうから、欲望のカタチが分かってしまう。こんな能力、直ぐにでも消してしまいたかった。でもそれをすると、私の特異能力が消えてしまう。そう私の勘が言っていた。だけど私はこんな特異能力、消えても良かった。
元々私は、最初から特異能力無しで生きてきたんだ、今更無くても生きられないなんて言うつもりは無い。だけど………………優香の嬉しそうな顔が私の目に、頭に引っ付いて頭が狂いそうだ。
というのが、中学復帰の1日目の感想である。私の今?そんなのはもう克服しちゃったから。いやね?私の特異能力は邪悪的な能力だよ?そんなん持ってるんだから直ぐに慣れちゃうって。私がそう考えていると、一直線の毒水が終わり、先刻ぶりの地面が見えてきた。いやぁ、本当に地面が紫色って混乱するよねぇ。
私がそう思いながら地面にへと降りる。そうすると罠を踏んでしまったみたいで、『ガコンッ』という音が鳴らしてしまった。『ヤバいなぁ、コレどんな罠なんだろう』と考えていると、色々な方向から怪物がやってきた。此処は毒の階層だからなのか、毒属性を持った怪物達だった。
そして私に向かって、毒の一斉攻撃をしてきた。へぇ、随分と殺意が高いね。それに毒耐性を持ってる可能性を踏まえて、殺傷能力が高い物か、拘束出来る魔法を展開してきた。そして其々の攻撃が邪魔しない様に展開している。絶対に二階層であって良い罠じゃ無いと思うんだけど?私はそう思いながら『怖毒白妖』という技を発動させる。
この『怖毒白妖』という技は、毒系のスキルを手に入れた事で、使える様になった技なんだよね。そしてこの技の何が便利かって、一定の威力の技ならば、溶かす事が出来るという点なんだよね。そしてこの許容範囲量は魔力を込めれば込める程、増大してくれる。
それに私は膨大な魔力を持っているから、結構な余裕を持って増大できるんだよね。私がそう考えていると、怪物達の攻撃は終わったみたいだった。そして『怖毒白妖』も無事だった。心配はしてなかったけど…………………まぁ、良かった良かった。私はそう思いながら、怪物の方向に向かって走り出した。私の身体能力は、日々魔力によって強化しているので、素の身体能力も上がっているんだよね。だから怪物達を簡単に葬る事が可能となる。
私は『怖毒白妖』で生成した毒を攻撃にも使う。魔法陣を展開した後に毒を巡らせる。この毒は魔力によって生成した毒なので、魔法陣にも容易に巡らせる事が可能となるんだよね。最初は意外と大変だったんだけど、回数を重ねていく内に慣れてきて、出来るようになったのだ。伊達に毒の女王とか言われてないからね!それじゃあ思う存分喰らいなよ!
「因果の証明、毒の巡り。世界を駆け巡る時、時も駆け巡る。未来の未知、過去への探究、現代の欲望心。人、因果、世界、時、時代、その全てが巡る、巡る、巡る。毒で全てを溶かせ」
『
私が『定められた毒の支配』を発動させると、白色と紫色の二つの光線が発動した。そしてその二つの光線は混ざって、紫色と白色の光を発する一つの光線にと変化した。そしてその光線は少し前に伸びてから、コンマ何秒頃、分裂して沢山の怪物に向かって行った。
この魔法、『定められた毒の支配』は貫通力は無く、何かにぶつかってしまったら、爆発するという効果だ。そして爆発の威力も大して高く無いが、この魔法にはもう一つの効果がある。その効果とは、対象の身体の中に毒を侵食させるというモノ。そしてその毒は、毒を持ち、毒への対抗も持っている怪物や人間でも変わりは無い。それぐらい強力な毒なのだ。
私の『定められた毒の支配』が全怪物に当たったら、全員倒れた。いやぁ、あの怪物達は毒への対抗が強そうだったから、強めの毒にしておいて良かったよ。しかし怪物の数…………………少なくても150はあるだね。そんな時に役立つのがコレ!テッテテーン!亜空間倉庫と魔力耐性、瘴気耐性、漆黒の誕生日、漆黒のバレンタイン、幸せな不幸、魔法結界、スキル結界、物理結界、一定無効、一定耐性、対象物を中心とした
私がその小袋を開いて怪物達の方向に向けると、この小袋よりも圧倒的に大きい怪物達の死体がどんどん入っていくという奇妙な光景が広がっていた。それから数秒後、戦闘が無かったかと思えるくらいに、怪物達の死体が消えていた。
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□漆黒の誕生日
誰かの誕生日に恨み、嫉妬、憎悪………などの闇感情が存在していると、その闇感情を行使して、敵対者(物体の場合だと、闇感情を持って物体に触れた者に害を与えるという物。そして一定距離を離れてしまうと、戻ってくるというオマケ付き)に特殊な効果を与える。
補足:この力は保存する事が可能
□漆黒のバレンタイン
漆黒の誕生日のバレンタイン版。貯まりやすさは誕生日の方が上なのだが、効果で言えば此方の方が上。
□後書き
どうも、鋼の心になりたい(鋼さん)です。実は最近、ゲームの中で先生をやり始めたんです。多分皆さんはお分かりだと思いますが、ブルアカ 、ブルーアーカイブの事です。あの青春物に見えるけど銃をドンぱち撃ち合ってるあの!
実は今回更新が遅れたのはコレが原因です。前とかのはただ単にサボっていただけです。
あ、推しを置いときますね。
・空崎ヒナ
・天雨アコ
・早瀬ユウカ
・小鳥遊ホシノ
勿論メインヒロインであるシロコも推しですよ?(震え声)
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