第八話 宇比地邇神と須比智邇神のお話

 今回は邇神にのかみ邇神にのかみのお話です。

 この方々は古事記においては神世七代の3代目となる神々です。


 さて、この御二方は神様で初の性別がきっちりとある方々なんです。宇比地邇神が男神であり、須比智邇神が女神です。

 そんなお二人の関係性、説は二つあります。

 一つは宇比地邇神が兄で須比智邇神が妹とする説、もう一つは夫婦とする説です。


 これは古事記に”妹”という文字があることが関わっています。

 兄妹説はそのまま”妹”という意味合いなのですが、夫婦説の場合は少し違います。


 この”妹”という字はそもそも「イモ」と読みます。これはどうやら、夫が妻や恋人に対し呼びかける時に使われる言葉だそうで、この説が誕生したそうなのです。


 どちらなんでしょうね。


 ところで、この方々はなんの神様なの? というお話になりますね。ではお話していきましょう。


 彼らの神名 (神様の名前) にある『比地』というのは”泥”を表し、『須』は”砂”を表していることから、泥土の神様だとされています。


 国之常立神や豊雲野神 (もしくは国狭槌尊) が裏から見守っているのであれば、宇比地邇神と須比智邇神からの代は、直接的にこの国に関わってくる神様なんでしょうね。


 さて、この御二方について話せるのはこのぐらいですかね。

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました! また次回お会いいたしましょう。

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