第4話 姫様が中途半端な転生した理由(わけ)その2

女神様とファーガスの思いがけない喧嘩がありましたが、話を戻します。


『それじゃ、話の続きをするよ』


女神様は話の続きをしますが、続きはファーガスが魔王を倒した

伝説や伝承と同じでありましたが、魔王の倒し方は違いました。


「魔王を倒した事は間違いないですが、魔王が泣いて謝って

命乞いをしましたが、ファーガスは『うるさい!』と言って魔王の首を落としのですか……」


この場面もわたしの記憶にあるのですが、見たくないので思い出しすのはやめます。


『だってよ、あの魔王、気が弱い割にやけになるとやばいんだよ。

しかも、そのくせ泣いて謝るから悪さをしなければ許すって言っても、こっちの話を

全く聞かないで、同じ事繰り返して煩いから、ついかっとなって切り落とした。

やりすぎたと思ったが、魔王が実は生きてたとの方が面倒だい、何百年か経つと復活するしな』


魔王退治に行きましたので、魔王を倒すのはわたしも仕方がないと思いますが

この場面を思い出して見ましたが……確かに、何度も許すと言っていますが

魔王が縋り付いてきて、払っても払ってもしつこかったので、怒るのわかります。

ただ、魔王マオの姿も見えますが……女性なんですね。

気が弱いと言ってましたが、確かに気が弱い感じの方であります。

ただ、このような方がなぜ魔王をやっているのかは不思議でありますが

そこまでの理由はファーガスも知らない様で。思い出せません。


『ファーガスって脳筋で野蛮と思ったけど、意外と慈悲があるんだよ。

それに、意外と純情でアメリと付き合ってる時は、初々しくてニヤニヤしちゃうよ』

『おい、誰が脳筋だ!あと、アメリとの事はやめてくれよ……』


妻であったアメリさんの事を言われて、ファーガスが照れますが

わたしの気になって思い出してみましたが女性に対しては奥手で、

最初のうちはちゃんと話せなくて、初々しくてくわいいので

これはわたしでも思わずニヤついてしまいます。


「アメリさんの前では初々しくてかわいいですね」

『その事はいいだろ……』

「そうでしたね。ひとまず、ここまでの話しはわかりましたが

何でファーガスもここにいるのでしょうか?」

『それはだな……この駄女神が俺の部屋にいるからだよ!』

「……」


わたしは何も言えませんでしたが、女神様はファーガスの部屋で

下着姿でわたしと話していたという事ですか?


『だって、わたしの部屋は足の踏み場もないし、使ってない部屋は

鍵がかかってるし、知り合いに頼んでも入れてくれないから

何時も留守で鍵が開いているファーガスの部屋を借りただけだよ』

『留守だからって勝手に入るな!そして、いつも言っている通りちゃんと部屋を片付けろ!』

『だって、いつもはアメリの部屋で2人で住んでチャイチャしてるでしょ。

少しずつ、片付けているけど仕事が忙しくて全部片づけられないの。

だから、月1しか帰ってこないファーガスの部屋をたまに借りてるだけ』

『毎月戻ってくる度に散らかっているのは何故かと思ったが、駄女神、お前の仕業か!』


また、喧嘩が始まりまりましたが、わたくしがまた注意しますと

2人とも喧嘩をやめて頂きましたが、どのように注意したかは伏せておきます。


「何度もいいますが明日、朝が早いのですから早く進めてください」

『うん……わかったよ……』

『すまなかった……静かにしてるよ……』


2人は再び反省し、女神様は話の続きをしますが先ほどした話の繰り返しとなります。


『首を落とされても、ファーガスが言った通り魔王は200年から300年経てば復活するんだ。

だから、そろそろ復活する頃けど、多分、あと1,2年後に復活するかな。

本当はフローラが無双する予定だったけど、前任の転生神がファーガスが死ぬ時の

独り言を

護られる側になりたいって願ったと勘違いして、聞いちゃった事がわかって困っちゃったの。

神様だから、聞いた願いは反故にできないけど、ファーガスはフローラになりたくない

って断固拒否するからし、強制するにも神の力を授けたからファーガスは神でもあるから、それも無理。

だから、一生懸命説得してフローラにならくてもいいから、魂の一部、記憶と知識だけ

フローラに与えるって事になって、なんとか生まれる寸前に

ファーガスの一部を入れたフローラの魂を入れる事が出来たんだ』


つまり、すべては神様の勘違いから始まったと言う事なんですね。

神様もミスがある言う事なのでしょうか、ミスにしては大きすぎますが。

ただ、こうなってしまったものは仕方がりあません。


『いやぁ、あと少し魂を入れるのが遅かったら、死産だったから焦ったよ。

間に合ったから良かったけど』

「もしかして、ほんの少しでも遅れたら、わたしは生まれてなかったという事ですか?」

『うん、そうだよ。間に合ったから良かったけどね♪』


女神様は明るく言いますが、無事に生まれてこうやって成長したから良いですが

死産だった可能性もあったので、ゾッとしますね。


『ただ、魂を入れるのが遅かったから、神託も出来なかったんだ。

だから、生まれたばかりの時はファーガスの生まれ変わりと言う事は

誰も知らなかったけど、手続きの関係で17歳になっちゃんだ』


女神様が言うには、神様の世界は当初決めた事から変更がある場合は

ちゃんと手続きを踏んでからじゃないと、変更が出来ないそうです。

本来ならばファーガスの人格を持って生まれて、生まれた時に

お父様とお母様に神託がなさられる予定であったそうです。


 しかし、先ほどから話してるとおり、ファーガスは女性になる事を

断固拒否して、仕方なく新しいわたしの魂を作って、ファーガスの

魂の一部をくっつけて、何とかわたしが誕生。

ただ、ファーガスの事は手続きの変更がなされるまで、生まれ変わりの事を

封じておいて手続きの終わった17歳の誕生日の日に解いたそうです。

手続きには天界の時間で1か月程ですが、人間界の時間では17年になるそうです。

ただ、お父様とお母様は生まれ変わりの事はなにもいいませんが……。


「お父様とお母様は馬我代りの事を何も言いませんが……」

『あ、ごめん、そっちに神託をするのを忘れてたよ』


女神様は笑いますが……なるほど、ファーガスが先ほどから

「駄女神」と言っている理由がわかってきました……。


『信託は今夜、2人の夢でしておくから大丈夫』

「わかりました」

『えーと、これで大体話終わったかな?』

「魔王が復活した後の事は話していないと思います」

『それは、復活した時にまた話すけど……そうそう、ファーガスの

仲間だったアンディも転生してる事を話してなかったから、話しておくね』


女神様はファーガスと共に、魔王を倒した戦士のアンディも

転生してる事を話しますが、アンディは女性になっているそうですがなっているそうで

アンディの人格をもって、転生しているそうです。

そして、転生後の名前を言うのですが……その名前はわたしの侍女の1人でありました。


「アルニルはわたしの侍女の一人ですが、アンディの生まれ変わりだったのですか?」

『うん、本人もわかってるけど、何も言ってないの?』

「はい、何も言ってませんが……アルニルはわたしの着替えや入浴を

手伝うのですが、男性の人格を持っていたのですか!?」


身体が女生とはいえ、人格が男性なのでわたしの着替えや見られては行けな場所は

隠しているとはいえ、肌を見せるのは問題だと思います。


『人格といっても、あくまでも女性だから大丈夫と思うよ、しらないけど』


女神様はこういいますが、今の所何もないので良いのですが

この話をきいたら、何か不安になりますね。


『アンディは女みたいなかわいい顔をしてたが、前世でもよく女の格好で

夜の街にでて男と……いや、なんでもない』


ファーガスが言わないですが、記憶をもっているので何をしてたのかはわかります。

つまり、男性とそうのような事をしてて、わたしの顔が赤くなります。


『アンディは女性の魂として作ったけど、急に男性になるってなったから

慌てて男性の魂に変更したたけど、でも全てを変えると間に合わないからほとんど

身体は男性でも魂ははほぼ女性だったから、自分を女性と思って男性が好きだったんだよ。

あ、ファーガスには仲間としてしか、思ってなかったから大丈夫だよ』

『それはそれで、なんか……複雑だ』


ファーガスは何も思われていなかったら、いなかったで複雑な気分になりました。


「ともあれ、アンディが転生していると言う事は、わたしの事も気づいているのでしょうか」

『気づいてるかもしれないけど、何も言わないのは気づいてないかもしれないけど、わらかないや』

「そうですか。明日の朝の担当はアルニルなので、この話をしてみます」

『うん、そうして。今日、話す事はとりあえず、ここまでかな。

あと、いつでもわたしと話せるための道具を渡してておくね』


女神様がそういいますと、緑の宝石がついた首飾りが机に現れました。


『あたしと話したい時は、その魔石に声をかければいいよ。

あと、身に付きやすいように、首飾りにしておいたから』

「ありがとうございます」

『すぐには出られないかもしれないけど、話したい事はわかるから大丈夫だよ。

あと、他の人にはあたしの言葉は聞こえないからね。

あ、アルニルには聞こえるけどね』


アルニルはアンディの生まれ変わりなので、女神様の声が聞こえるそうです。


「わかりました。この事は、明日の朝にでも話してみます。

大分、時間が遅くなりましたので、わたしはそろそろ寝ますが

良ければ女神様のお名前を教えていただきです」

『いいけど、フローラも良く知っている名前だよ』


そう言って、女神様はご自分のお名前をいいましたがその名前を聞いて驚きました。

その名前は「アルテイル」。

女神アルテイルはこの国を守護する女神で、王室はもちろんの事

国民からも敬われてる女神様ありますが……こんな方とは思いませんでした。

思っていた女神像とは違いましたが、王国を守護する女神とお話が出来た事は

とても光栄・・・・・・と言いたいのですが、何が複雑であります。


 ただ、わたしが半端にファーガスの生まれ変わになった理由はわかりました。

そして、魔王が再び復活する事、ファーガスの仲間であった

アンディがわたしのお付のメイドのアルニルである事もわかりました。

魔王復活までまだ時間がりますので、アルニルと魔王の事について話し合う事にします。

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