第3話「以心伝心」
人生は既に終わったものだ
今更僕に、命など要らない
用は死ねる手伝いをしてほしい
それが唯一君と僕に許される関係性だ
殺人のライセンスを取ってきてほしい
君はきっと合格するだろう
君は生きる事を迷っていない
そういう人は
何人も殺せる
何人も見過ごせる
君はニュースを見ても
日常に直ぐに帰るだろ
それは才能だ
殺人の才能がある
それが言いたかった
だけど罪は怖いか
捕まってまで殺そうとは思わないか
やはり君には才能がある
やるなら完全犯罪か
君はやはり上手だね
ではそろそろ
自殺するよ
それが君の言いたい事だろ
手を汚さず
客観的に殺す
それが君だ
それでもいいさ
ただ君もいづれ
最愛のものを失くす
その時はきっと泣くのだろうね
僕は誰かを泣かせないために
殺されたかったんだ
その理由はまだ秘密にしておく
君は生きていい
いつものように日常へ帰るといい
それじゃ僕はもう飛ぶね
つまらない話をしてごめんね
またいつか
僕は、君の心の中に出てくるよ
それじゃその日まで
お別れだ
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