第9話 裏社会組織
◇◇◇◇◇
黄龍会が表社会で活動している一方、裏社会で活動している4つの大組織があった。
今日はその朱雀会、青龍会、白虎会、玄武会の会長が集まる定期会合が超高級料理店の一室で行われていた。
朱雀会会長 朱雀ことジュリエ
青龍会会長 青龍ことセルカン
白虎会会長 白虎ことバイス
玄武会会長 玄武ことダクネス
今回はジュリエが幹事であり議長である。
目の前には豪華な料理と酒がすでに配膳されている。
ジュリア:「それじゃあ始めようか。」
バイス:「その前にちょっといいか。
セルカンよ。お前のとこの配下の青羅組の奴らが俺んとこの白宗組のシマでちょっかい出してるそうだが、どうゆうことかちゃんと説明してくれよ。」
セルカン:「はぁ!?そんなことでいちいち文句言ってくるんじゃねぇ!そんな小さいことまで面倒見きれねえわ!」
バイス:「ふざけんな!小さかねぇんだよ!
やるならやるぞ!覚悟はあるんだろうな!」
セルカン:「上等だ、バカヤロー!
そっちがその気ならやってやんよ!」
ダクネス:「おー、やれやれ!お前らが潰しあってくれれば、こっちはありがたいぜ。」
バイス:「なんだと!ダクネス!
お前ともやってやるよ!戦争だ!」
その後も口論は続き、3人は立ち上がって一食触発の様相を呈していた。
ジュリエ:「お前ら、いい加減辞めときな!
アタシたちの組織は不可侵の決まりだ。
あの時のことをもう忘れたのかい?
唯一の十星である黄龍がいなくなって、制御するものがいなくなったあの時、アタシたち4つの組織が抗争を始めて崩壊寸前まで追い込まれたことを。
そして、アタシたちの先代は全員処刑されたんだよ。同じ轍を踏む気かい?」
バイス:「……ああ、そうだったな。」
セルカン:「……そうだな。」
3人は、思い出した様に再び席に着いた。
全員が血の気が多く、怒り出すと勢いに任せてすぐに忘れてしまう。
ジュリエ:「青羅組と白宗組の件は、アタシが直接仲介してあげるから大人しくしてなよ。
今は組織の勢力を元に戻す時期だろう?
黄龍はいなくなったが、黄龍会はさらに勢力が拡大しているからねぇ。まだまだ力が足りないんだよ。
それに黄龍会には、まだ銀狼と金牛が健在だ。分かってるだろう?」
セルカン:「ああ、あいつらは俺たちと同じ九星とは思えねぇからな。
どうやったら、ああなるのかねぇ。」
ジュリエ:「九星は、他の星と違ってそれ以上は上がらないから、強さにも幅があるのさ。
言い換えれば、アタシたちもまだまだ上がるって訳だよ。」
セルカン:「そう考えるとよ。十星ってのにも幅があるってことだよな?
まあ、俺たちは対峙したことねぇからよ。いまいちピンと来ないがな。ただ、昔、親父から聞いた話だと九星とは別格って言ってたぜ。」
バイス:「それは初耳だな。そんなに強いのかよ。だったら、ぜひやってみてぇな。」
ジュリエ:「バカ言うんじゃないよ。十星なんて現れたら、アタシたちには大問題だ。
アタシは、かろうじて見たことがあるが、あれはバケモンだよ。
ただ、十星ってのは、話によると黄龍以外は存在しないらしいからね。その血筋もすでに終わっている。何かの突然変異でも起きない限り、二度とお目にかかれないよ。」
セルカン:「そうだな。じゃあ、九星の中で最強になればいいってことだな。
今のところ、九星最強は銀狼ってとこか?」
ジュリエ:「噂じゃそうだねぇ。銀狼もあれ以来、表に出て来ないから分からないがね。
それに少ないにしてもアタシたち以外にも九星はいろいろといるからねぇ。」
バイス:「すでに俺が最強かもな。この中じゃ俺が一番強いんじゃね。」
セルカン:「はぁ!?お前より俺の方が強いに決まってるだろうが!」
ダクネス:「いや、俺と言いたいところだが、間違いなくジュリエだからな。俺はジュリエとだけはやりたくねぇ。」
バイス:「……どういうことだ?」
セルカン:「なんかあったのか?」
ダクネス:「思い出したくねぇ。
とにかく、ジュリエはヤベェ。」
ジュリエ:「ダクネスはよく分かってるねぇ。
セルカン、バイス。試したかったらいつでも来な。タイマンなら相手してやるぞ。
その代わり、アタシは手加減が苦手でねぇ。命の保証はしないよ。」
セルカン:「……俺は辞めとくわ。」
バイス:「まあ、今のままでいいか。」
ジュリエ:「そうかい。それならいいよ。
そう言えば……銀狼のことなんだが、ここ数日、いろんなところに出回っているらしいんだよ。しかも、その訪問先には関連性がないんだよ。何があったのかねぇ?」
セルカン:「ほぅ。それは珍しいな。銀狼を外で見かけることはほとんどないって聞いてるからな。死亡説も出てたくらいだからな。」
バイス:「お!ついに隠居するんじゃねえか?
その挨拶廻りとかでよ。」
ダクネス:「な訳ねえだろ!」
ジュリエ:「ああ、それはないね。まだ、後釜らしい奴は見当たらないからね。」
バイス:「黄龍会には、二枚看板の金牛がいるじゃねえか?」
ジュリエ:「いや、あいつは強いが脳筋だ。
とても、あのデカい黄龍会を仕切れる器ではないよ。」
セルカン:「とすると、黄龍会で何か起こってるのかも知れねえな。」
ジュリエ:「そうだね。まあ、この件については、継続調査ってことで、なんかあったら知らせるよ。」
セルカン:「ああ、そうしてくれ。」
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