ハロウィン記念SS(別視点)



本編とは一切の関係はありません

主人公ではなくモフり隊が出てきます。



*



俺の名前はモフり隊二号だ。

一号と一緒にギルドを作った副ギルマスだ。

まぁ、二人しかいまギルドメンバーいないけど…



今日は10月31日でハロウィンイベントがFTOであっているのだが…



「なにがハロウィンだよーハロウィンイベントじゃなくて私達にもふもふイベントをよこせーー」



一号がこの有り様だ…

一号はもふもふを愛し、もふもふに愛されなかった女だ。

こんな、すごい従魔たくさん飼ってますよーって感じのギルド名なのにまだ一匹ももふもふがいないっていうね…



「そういえば、ハロウィンのカラーリングの魔物の珍しいの出るらしいぞ」


「詳しく」



なんかすごいスピードで近づいてきた。この切り替えの速さはなんかね…



「死霊系の魔物がハロウィン仕様のやつが出てるらしい」


「チッ…!」



あからさまに舌打ちしてねこいつ…



「でも、死霊系に最近ゴーストウルフが見つかっただろ。あいつもハロウィンしよ──」


「あれ、触ってみたけどもふもふじゃなくてごわごわしてた。あれは違う」



触ったのかよ…従魔化したことないのに…



「で噛まれた」


「そりゃご愁傷さまで…じゃあ俺一人でも行ってくるわ…ポイントで交換できる魔物の卵が気になる」


「なに、魔物の卵だと…!二号すぐに行こう!死霊共を狩り尽くしてなるわ!」



切り替えの早いことで…





*




サーデム近くの焦熱の荒れ地には死霊系の魔物が湧くため向かうともうそこには大量のプレイヤーが…



「これ、大昔の渋谷ハロウィンってやつのよりひどくね」


「そうだね~ドサクサに紛れてPKとかする人いそーう」



なんか昔はとある場所に集まって仮装をしていたらしい。

今はほとんどの人がVRで済ましてしまっている。



「取り敢えず魔物の卵十個がノルマね〜」


「そのくらいなら楽だな」



日頃から引き釣り回されてる俺をなめないでほしい。



「じゃあ競争ね〜」


「それだと俺が圧倒的にふ──」


「よーい、どん!」



あー行っちゃたよ…俺がタンクだからって有利な勝負仕掛けやがって…

意地が何でもあいつには負けたくない…



「ルール決まってないなら何してもありだよな……」



ということで俺はそこら辺の適当な魔物を狩り死体の死体を持って、一号の背後に忍び寄った。



そして一号の肩を死体の死体で叩く



「なに〜二号〜?降参したくなっ───」



あっリアルで気絶した…

やっべ…やりすぎた…

あいつ怒らせるとまじでなにするかわからないから怖いんだよ



[モフり隊一号がログインしました]



あっオワタ



「あぁぁぁあの〜一号…落ち着いて…俺は決してそこまで驚くとは思わなくてな〜決してそこまでやろうとしたわけでは〜〜……」


「…………」


「い、いちご〜う?」

……

「な〜んてね、こんなんでおこるわけないじゃん〜」


「よかった〜一号まじでブチギレたかと」


「そんなね〜たかが気絶させられたくらいでね〜取り敢えず魔物の卵あと90個追加ね〜?」


「い、一号?冗談だよな?」


「これが冗談に見えるかい?そうか…二号には私が言っていることが冗談に聞こえるんだね〜これは身体にどちらが上の立場が教えてあげないとね〜」



──ガチャリ…



一号が銃を取り出し、俺に向ける。



「い、一号?デスペナの重さわかってるよね…?スキル一つ失うんだって…だから卵が集めるからさ…ゆるし──」


「問答無用♡」



───ドドドドドド!!



[モフり隊二号に合計で280000のダメージ]



「まだ倒れないか…」


「や、やめ──」



───ドドドドドドド!!!



[モフり隊二号に合計で780000のダメージ。モフり隊二号が死亡しました。] 


[報酬として、技術書(不動の構え)を所得]



「さてここらへんの邪魔くさい奴らも消してやろうか…」



ハロウィンイベントがレイドイベントに変わった瞬間であった。



*


モフり隊の方々は上位勢の上位勢です。つまり化け物です



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