極光

草森ゆき

序文

 僕、俺、私。一番使うものは俺だから、俺が君の話をしよう。

 嫌になれば聞かなければいいし、俺は君のスタンス自体は特別問わない。話すだけだ。俺は君に、君が得て、よろこび、失い、底に沈む話をするだけだ。

 行こうか。

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