第4話 ケツワルナ

ボスは東京。ボクは大阪。

会社は100%リモートワーク。


ボスの言葉は時々、目が点になる。


ボスは言った。

『失敗してもいいが、ケツわるなよ』


ん?ケツワルナ?


ボスは笑っていた。


気になったから調べてみた。


“ケツをわる”とは建築用語。

「尻割り」=契約した仕事を途中で一方的に放棄すること


ボスが言いたいのは、きっとこういうこと。

「責任は私がとる。だから最後までやりきれよ。」


最後までやり切るお手本は、ボスだ。


そんなボスが、何年も温めていた、ボスの仕事の集大成とも言えるものがある。


その名は“テレワンプラス”。

コラボレーションシステムだ。

いつどこからでも、仕事の管理ができる。


ボクは今日もPCを開いて、テレワンプラスにログイン。ボスの仕事を見ている。

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