第7話 導かれたのかもしれない。

 私は音楽室にいた。独りでピアノを奏で始める。そう、私は孤独が好きであった。


 しかし、バニーガール部に関わり、少し変わったかもしれない。


 でも……。


 私はネグレクトの環境で育った。母親がスマホを手にして。育児放棄したのだ。

遊び相手はピアノだけであった。与えられたスマホを使い独学で学んだ。


 私は人の温もりを知らない。欠落した感情は、きっと、人間失格なのであろう。


『コロシテヤル』


 それは私の心の闇そのモノであった。バニーガール部のメンバーに対しての殺意であった。私は独りであるべきなのだ。それを邪魔する存在は死刑だ。すると、妖精の姿のテラさんが現れる。


「それが、君の答えか?」


 テラさんは独りでピアノを奏でる私を見て呟く。


「はい、私はバニーガール部に入りません」


 私はピアノの演奏を止めるとテラさんに返事を返す。


 ピアノの演奏に戻るとテラさんは去って行く。


 すると、意識を失う。気が付くと深夜になっていた。


 何故?意識が無くなったのだ?


 私は不思議な気分で家に帰る事にした。その途中、職員室の前を通りかかる。職員室のロッカールーム……。


 私は伝説のバニーガールスーツの事が気になり職員室の中に入り奥に進む。ロッカールームに着くと、そこはホコリだらけであった。


 色々、探してみると。黒のバニーガールスーツを見つける。これが伝説のバニーガールスーツ?


 私は迷ったが持ち帰る事にした。さて、出口だが、校舎の東側の非常口が中から鍵が開けられるはすだ。


 そして、自宅に戻ると両親は寝ていた。私のことが心配でないのかと思うが何時ものことだ。


 汚い伝説のバニーガールスーツを洗濯機に入れると遅い夕食にする。夕食が食べ終わる頃には伝説のバニーガールスーツが乾燥されていた。私は伝説のバニーガールスーツをスクールバックに詰め込むと寝る事にした。


 翌朝、普通登校すると放課後になる。自然とバニーガール部に足が進んだ。


 へへへへ、伝説のバニーガールスーツを手に入れたと自慢してやろう。

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