第13話 罵詈
私の妾の一人は、普段から人を悪く言うということが全くなかった。彼女が言うには、自分の祖母がよく人を罵った。後になって、何の病気もしていないというのに、突如舌が爛れて喉にまで至り、食べることも話すこともできなくなってしまった。悶え転げ回って身をねじらせ、数日で死んでしまったのを目の当たりにした、と。
紀昀(清)
『閲微草堂筆記』巻一「灤陽消夏錄一」より
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