17日目 いまだに小説の書き方がわからない
いまだに小説の書き方がわかりません。
まあ、アマチュアなのですし、こんなことは当たり前なのかもしれませんが、書き続けていけば、自然とわかるようになると思っていました。
ここで私が言っている『書き方』というのは技術的なものではありません。
基本的な小説の書き方は勉強しましたし、プロットの書き方や本文の書き方がわからないということではありません。
そうではなくて、そのうちいつか苦しまずに楽に書けると信じていたところがあります。それなのに、いまだに苦しいままです。
まあ、その苦しさが楽しかったりするところもあるのですが。
何本か長編小説も書いてきたのですが、いままで自分がどうやって書いたのか、さっぱりわからないのです。
どうやってアイデアをひねり出し、どうやって展開を考えてきたのか、ということがまったくわかりません。
でも、よく考えたら、この問題は一生なくならないのかもしれません。
これをジグソーパズルで例えてみます。
私はジグソーパズルが好きなのですが、これはピースを見つける苦しさがそのまま楽しさになっています。
なかなかピースがみつからない。探しても探しても、みつからない……。
数千ピースにもなると、長いあいだ1ピースもはまらないこともあったりします。ピースがはまらなくてまったく変化しないことが数時間にもなったりします。
それでも、それが楽しいわけです。
そして、おそらくはどれだけ達人になろうが、ぽんぽんと一定のリズムでピースをはめていくなんてことはできません。
勉強なんかもそうですね。
上達はしますが、苦労がなくなるわけではありません。
ようするに、小説を書き続けていたら、ぽんぽんとアイデアが出てきて、すらすら展開が思い浮かんで、さくさくと書き進められるもの、と思っていたところがあったようです。
これはとんでもない勘違いだったということなのでしょう。
とはいえ、ある程度の上達があることは間違いがありません。
少しずつ、ほんの少しずつではありますが、上達はしています。
亀の歩みのような、非常にゆっくりとしたものなのですが、きっとそういうものなのです。
最近は自分なりの方法論を作ろうとしています。
誰でも使えるような一般化されたものではなく、自分だけの書き方をパターン化する試みです。
小説の勉強というのは、本やネットから得られる創作論だけではなく、こうした自分なりの書き方を模索することも含まれます。これはあまり論じられることがないので、見落としてしまったようです。
まあ、回りくどい言い方をしましたが、結局のところ、小説を書くための自分だけのコツを作る必要があったということです。
自分なりのコツをしっかりと構築していくことが大事だったようです。
このことに、ようやく気がつき始めたということでもあります。
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