第23話【原因】意識なくなる件について調べてる【不明】

530:名無しの迷探偵

俺の知り合い、この前酒豪決めるぞって仲間内で酒盛りしてたんだけど

どこからか、ケツから摂取したほうが、アルコールのまわりが早いってきいたらしくて

そこから酒飲み始めた


531:名無しの迷探偵

まさかwwwのwww

下の口からwww


532:名無しの迷探偵

下の口っていうか、出口だけどなwww


533:名無しの迷探偵

なんで出口から飲もうと思ったのか?


534:名無しの迷探偵

定期的に立つよな、それ系のスレ

あとガチレスすると、古代の神聖な儀式では、神官がそうやって飲酒してた可能性があるんだと

酩酊状態で神様に繋がるために

それの様子を模した埴輪だか土偶だかも発掘されてんだって

ちょうど初代魔王の時代だな


535:特定班

うわぁ、最低最悪な雑談してる所に戻ってきちゃったよ


536:名無しの迷探偵

あ、特定班だ


537:名無しの迷探偵

おかえりー


538:考察厨

特定班が戻ってきたということは??


539:特定班

おう、ちょっと色々わかったことがあるから書き込みにきた


540:名無しの迷探偵

(*・ω・*)wkwk


541:名無しの迷探偵

なにがわかったん?


542:特定班

いやぁ、大変だったんだぞ

なかなかいい情報は手に入らなくて

それを見かねた知り合い

あ、この知り合いがスネーク活動を趣味にしてるんだけどな

見かねたスネークが、ラングレード家含めた御三家に侵入してくれてさ


543:名無しの迷探偵

おい、ちょっとまて( ̄▽ ̄;)


544:名無しの迷探偵

スネークの知り合いおるんか、お前www


545:特定班

痕跡残さず、情報だけ持ち帰ってくれた


546:名無しの迷探偵

それ、スネークじゃない忍者だよ

((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル


547:特定班

スネーク曰く


魔族のご隠居世代は人間見下して舐め腐ってるから余裕

Σd(≧∀≦*)


との事だった


548:名無しの迷探偵

スネークwww


549:名無しの迷探偵

いくら人間舐め腐ってるからって、警備がザルにもほどがあるだろ


550:考察厨

それで、なにがわかったんだ??


551:特定班

初代魔王の孫の手記が見つかった


552:名無しの迷探偵

孫?


553:考察厨

初代魔王の孫ってことは、三代目予定だった奴のことか?


554:特定班

初代魔王の孫は、五人いた

その末っ子の手記だ


555:名無しの迷探偵

え、三代目ってラングレード家の人じゃないの?


556:特定班

>>555

違う違う(ヾノ・∀・` )


557:特定班

>>555

当初は、世襲制でその予定だった

でも、ラングレード家の当該人物達は魔剣を抜くことが出来なかったんだ

んで、権力闘争の血みどろ展開になる

そんなこんなで魔剣を抜く事が出来たのが三代目だった

でも、三代目はラングレード家とは血の繋がりがなく、さらに奴隷で、しかも当時八歳の女の子だったんだ

そんな子が王様だなんて、野心家達は認められなかった

だから、女の子を否定し、誹謗中傷で罵倒して国から追放したんだ

それから、色々あって国が勇者に滅ぼされる寸前までいった

そこに三代目が戻ってきて、国を救ったんだ


558:名無しの迷探偵

処刑しなかったのか


559:名無しの迷探偵

追放で済んだのか


560:考察厨

まぁ、お陰で国は救われてるからなぁ

つーても、七千年くらい前の話だし

どこまでホントやら

┐(´-д-`)┌


561:特定班

その、戻ってくる過程にちょっとしたドラマがあった

末っ子と三代目は友達だったんだ

表向きは、主人とその奴隷だったんだけど

二人は友達だった


562:名無しの迷探偵

……はい?


563:特定班

当時、ラングレード家の奴隷の一人だった三代目は、末っ子に仕えることとなる

末っ子には友人がおらず、また一族の中でも落ちこぼれとしてバカにされていた

そんな時に初めての友人になったのが、三代目だった

三代目に魔剣を抜かせるよう、大人たちにお願いしたのは末っ子だった

いい暇つぶしになる、余興になる、そう考えた大人たちが三代目だけでなく国中の老若男女を集めて、剣を抜くイベントを開催した

ってのが、真相らしい


564:名無しの迷探偵

ふむふむ


565:名無しの迷探偵

それで??


566:名無しの迷探偵

で??


567:特定班

それで三代目は魔剣を抜くことが出来た

でも、何処の馬の骨ともわからない奴隷少女を王様にするなんて論外だった


568:名無しの迷探偵

あー、奴隷で女の子だったからか


569:特定班

三代目予定だった、ラングレード家の長男を差し置いて奴隷風情が王になるなんて許されなかった

処刑、斬首にしようという話になったけれど、末っ子がこれをなんとか止めた

そして、末っ子と三代目は国を出ていく事となった


570:考察厨

あ、そっか

当時のルールだと追放は死刑に値する重い罰だったんだ

なにしろ、現代よりも街や国の外は過酷な環境だった

そこに放り出されれば、遅かれ早かれ死ぬことになる

つまり、追放はそのまま死刑を意味するんだ


571:名無しの迷探偵

なるほど


572:名無しの迷探偵

へぇ、そうなんだ


573:名無しの迷探偵

じゃあ、実質死刑だったわけだな


574:特定班

国を追われた二人は、やがて遠方の開拓村にたどり着く

そこで二人は穏やかな生活を始めた

その村にはさまざまな事情で流れ着く人が多かったらしい

それこそ、元奴隷もいた

魔族、人間、亜人種

雑多な種族がいて、でもそこそこ仲良くやっていた村だった

だから、そういう意味では暮らしやすかったらしい

そうして月日が流れて、ある日その村に王都の惨状が伝えられた

勇者が攻めてきて、国は蹂躙、戴冠予定だったラングレード家の長男、つまりは末っ子の兄が処刑された、と

王都は、人間たちが押し寄せて荒らし、住んでいた魔族たちも殺されたりしたらしい


軍勢による乱暴は、えげつないの多いからオブラートに包んだ


手記にはやべぇ描写ばっかりだった


575:特定班

末っ子は、残った家族だけでも助けようと、王都に戻ることにした

その末っ子に、三代目が着いてきたんだ

自分に心を砕いて、一緒にいてくれた主であり友達である末っ子に恩返ししたいってことでな


576:名無しの迷探偵

三代目、いい子や(´;ω;`)


577:特定班

で、重要なのはここからだ


578:名無しの迷探偵

速報、前フリ終了のお知らせ


579:考察厨

スレ主の症状に繋がる何かが書かれてあったんだな?


580:特定班

>>579

そういうこと


581:名無しの迷探偵

勿体ぶらずに

あく教えろよ

(ノシ 'ω')ノシ バンバン


582:名無しの迷探偵

そうだそうだ

  バン   はよ

バン (∩`・ω・) バン はよ

  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/

  ̄ ̄\/___/



583:名無しの迷探偵

めっちゃ気になるんだけど

バンバンバンバンバンバンバン

バン     バンバンバン

バン (∩`・ω・)  バンバン

 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/

   \/___/ ̄


584:特定班

末っ子の手記曰く

元々、三代目は内向的で優しい子だったらしい

それこそ争いごとなんて求めない子だった

でも、自分の軽はずみな提案で三代目の人生をめちゃくちゃにした、と後悔していた

末っ子が三代目に、魔剣を抜けるか挑戦してみようよ、と提案しなければ

誹謗中傷され、責め立てられて、追放されずに済んだんだ、と

末っ子はずっと後悔していた

でも、三代目は末っ子に感謝していた

三代目からすれば、末っ子は恩人だった

命に変えても仕え、守るべき恩人

だから、三代目は王都に戻って家族を助けようとする末っ子について行ったんだ


585:特定班

そして、王都に着いた二人は、想像以上の惨状に絶句する

細かな惨状については各スレ民で想像してくれ


二人は荒らされまくった王都に潜入、あちこちを見て回った

情報収集のためだ

やがて2人は、広場にたどりついた

そこには末っ子を絶望させる光景が広がっていた

末っ子の一族郎党の生首が晒されていたんだ


586:名無しの迷探偵

わぉ


587:特定班

これを見て、末っ子は完全に生きる気力を失ってしまう

元々末っ子も、魔族にしては大人しすぎる人だったらしくてな

二人は一旦退散した

その後、三代目が動いた

さらし首になっていたのは自分を追放した人達ではあったけれど、主人である末っ子の大切な家族でもあったわけだ

末っ子には復讐なんてできない

国を乗っ取った勇者を追っ払うことも、倒すこともできない

でも、三代目にはそれが出来る可能性があった


そう、ここで魔剣が出てくるわけだ


588:名無しの迷探偵

おおっ?!


589:名無しの迷探偵

魔剣ニキ、待ってた


590:名無しの迷探偵

ネキかもしれんだろ


591:特定班

そう、ここからスレ主の症状に繋がるんだ

三代目は、末っ子のために魔剣を探し出して手に入れた

そして、勇者パーティや人間たちを惨殺していったらしい

その体が、鮮血で真紅に染まり、やがて黒くなっていった

その姿は、魔族側からすれば英雄だった

救国の英雄

誰も彼もが、彼女こそ魔王だと賞賛した

けれど、末っ子はその姿を見た時のことを手記内でこう回想している


あんなことが出来る子じゃなかった

僕のせいで、彼女を血まみれにしてしまった

全部、弱い僕のせいだ


そして、その後末っ子は三代目に勇者や人間たちを倒していた間の事を聞いたんだ

そしたら、こう返ってきたそうだ


気づいたら、全員死んでいた


なんと、暴れている間の記憶がなかったらしい


592:名無しの迷探偵

ちょ、それって

:(´◦ω◦`):ガクブル


593:名無しの迷探偵

ヤバくね?


594:考察厨

やっぱり魔剣になにかあるな


595:名無しの迷探偵

そもそも魔剣って、どこで登場してきたんだ??


596:名無しの迷探偵

>>595

うん?


597:名無しの迷探偵

>>595

どゆこと??


598:595

いや、不思議じゃね?

初代の話に戻るけどさ

初代は人間だったんだろ?

で、勇者パーティから追い出されて魔族の国に流れてきた

そのあと、この国で魔族のために働いて王様になったわけだ

なぁ、初代っていつどこで魔剣を手に入れたんだ??


599:名無しの迷探偵

>>598

そりゃ、嫁さん、お姫様からじゃね?


600:名無しの迷探偵

そもそも、魔剣ってなんなんだろうな??


王様の証

抜いたら王様確定

んで、手にしたら魔族の誰も手も足も出なかった当時の勇者含めた人間ぶっ殺せる武器

なんなら、戦況とかそういうのひっくり返せる

約二名、持ち主の意識を奪ってる可能性アリ←New


……書いてて思った、明らかにおかしいだろwww

誰だよ、こんなチート武器作ったのwww

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