第8話 閉塞

開くことを忘れていた

その必要もなかった

習慣になっていた

いつの間にか

開かなくなっていた

何処から開けるのか

固く閉じて

使いものにならない

小さな塊に見える

苦しくて気がついた

最後に開いたのはいつか

その相手を思い出せない


押し潰されるのか。

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