小学校の帰り道「足の裏を見て!」って友達に言われた。

ヤッキムン

小学生の友達の何気ない一言

小学校の帰り道。

友達といっしょに帰っていた。


「あやなっち!ちょっと、足の裏を見て!」

って、ふと友達に言われた。


「えっ?足の裏を?」


「うんっ!」


「足の裏を見ればいいの?」


「そうっ!」


「なんで?」


「なんでもいいからっ!」


友達に言われて、道の途中で、立ち止まった。

ちょっと坂道だったけど。


ぼくは右の足を上にあげつつ、右側にかたむけて、その場に立ったまま、足の裏を見た。


「見たよ!それで?どうかした?」

って、足の裏を見ながら友達に聞いてみた。


何か踏んだのかな?

それで、足の裏に、何か、ついているのかな?

もしかして...?


って思っていたら、友達は


「女の子みたいに見ると思ったからねっ!」

って言っている。


「えーっ?そういうことー?」


ぼくは、友達に、女の子みたいに思われていて、めっちゃ嬉しかった。


ぼく自身、自分でも、ちっちゃい頃から、ずっと女の子みたいだな~って思っていたから!


「わ~い!嬉しいな~!」

って思いながら、その友達と、また坂道を歩きはじめたのを覚えている。

小学生の頃の、学校からの帰り道。

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