第10話

うーん、やっぱり。全然練習にならないな。色々なキャラを使ってるけど、ノーダメだし。


相手の人、確かに色々な所で誘導して来てるけど、それじゃまだ甘いと思うんだよね。


でも、この人はまだ上手い方だって他の人と対戦して思ったし、




ーーーー


その日、妹は私に抱きついて来た。悔しかったみたいだ。でも妹ちゃんがこれはこれで楽しそうだしね。やっぱりもっとライバルさんには


「う、嘘。」


「どうしたの?」


「・・・お姉ちゃん、そのユーザーの名前?」


「どうしたの、えっとあねあねが?どうかした?」


「・・・お姉ちゃん。もしかして、もしかしてなんだとけどね。」


「うん?」


「お姉ちゃんラブって人によく対戦ボコボコにしてない?」


「えっ、よく知ってるね?もしかしてお姉ちゃんの対戦記録でも見つけた?」


「・・・」

こうして、妹は


「いやぁー、でも妹ちゃんは凄いよね。お姉ちゃんもっと妹ちゃんに追いつくように頑張るね」


「・・・うん」


一生姉に言えない秘密ができた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

天才ゲーマー妹と自称普通のお姉ちゃん 少し復活したエアコン @eaconnn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ